認定低炭素住宅では、最大400万円の「住宅ローン減税」の還付が期待できる
認定低炭素住宅では最大400万円(2012年)の「住宅ローン減税」が期待できる。
この認定低炭素住宅を住宅ローンを組んで新築あるいは取得し、2012年あるいは2013年中に居住の用に供すると、以下の条件に基づき税控除(住宅ローン減税)が受けられます。所得税から引ききれない場合には、個人住民税からも控除(9万7500円が上限)されます。2年限りの“時限立法”である点には注意が必要です。
ライフスタイル全般を「省エネモード」化し、我慢を強いない節電に努める
では、一体どのような住宅が認定低炭素住宅となるのでしょうか?―― とても気になるところですが、あいにく肝心の法案が未成立のため、詳細は決まっていません。認定のイメージとして、国土交通省が公表しているのが下図の「戸建て住宅のイメージ」です。省エネ法の省エネ基準と比べ、一次エネルギー消費量がマイナス10%以上になることが1つの目安となりそうです。住宅エコポイントの発行対象となる新築住宅の基準に類似するものと思われます。断熱性や気密性、防露に優れ、また、空調設備や照明設備・給湯設備にも効率利用の配慮がなされていることが必須要件となります。
<認定低炭素住宅 戸建て住宅のイメージ図>
しかし、我慢を伴う節電は長続きしません。日常生活における快適性を犠牲にしない無理のない節電が必要となります。そのためには、省エネ性能に優れた住宅に住み、ライフスタイル全般を「省エネモード」化しておくことが重要となります。生活の豊かさを実感しつつ、同時にエネルギー消費の低減を図ることが大切なのです。低炭素住宅が資産価値の向上につながることは火を見るより明らかです。今回の税制優遇を上手に活用しながら、理想の省エネ住宅を手に入れてほしいと思います。