照明・LED/LED照明

失敗しない!自宅にLED照明器具を取り入れる方法

種類が豊富なLED照明器具。天井に引っ掛けシーリングや埋め込みローゼットなどの配線器具があれば工事は不要で、自分で交換することができます。また、LEDならではの特長、調光を上手に活用すればより省エネに。ぜひ自宅にLEDを取り入れてみましょう。

執筆者:外山 昌義

自宅の照明をすべてLED照明にできる

自宅にLEDを取り入れるなら、シーリングライトから

自宅にLEDを取り入れるなら、シーリングライトから


LEDには、さまざまな種類のランプや照明器具があります。恐らく、みなさんが考えているより、ずっと種類が多く、家すべての照明器具をLEDにすることも可能です。

具体的には、リビングなどに多く設置されるシーリングライトから、食卓などを照らすペンダントライト、低めの光源で室内を演出するフロアスタンドのほか、ダウンライトやスポットライト、玄関灯、門灯やガーデンライトなどがあります。

新築やリフォーム、引越しの際はもちろん、ちょっと部屋の雰囲気を変えたいというときも、照明器具をLED照明に交換してみてはいかがでしょうか。

  <目次>  

調光・調色で「明かり」を調整。部屋の雰囲気もガラッと変化

LEDの照明器具には、「調光」という機能が付いたものが多くみられます。調光とは光の明るさを調節すること。調光機能付きのLED照明器具なら、ほとんどの製品で0~100%まで自由に調節することができます。

明るい部屋が好きだけれど気分によっては明るさを変えたいといった自分の好みや、必要に応じて随時調光することができるのです。調光によって無駄な明るさを抑えることにつながるため、知らず知らずのうちに省エネになっていたということもあり得ますね。

また、センサー付きの調光機能のある照明器具なら、自動的に照明の明るさを調節してくれます。昼間のように外部が明るいときは部屋の明るさを落とし、暗くなってきたら明るくするなど、外部の光を器具についているセンサーが感知。自動で照明の明るさを調節するので、面倒なことはありません。
 
調色機能がついているLED照明器具であれば1台で色が変えられる

調色機能がついているLED照明器具であれば1台で色が変えられる


もうひとつ、知っておいてほしいのが「調色」。照明の光には、上画像のように寒色(昼光色)から中間色(昼白色+電球色)を経て、暖色(電球色)まで色味があります。この照明の光の色を変えることが調色で、これを簡単にできるのはLEDならでは。リモコン操作で照明の光の色を自在に変えることができるものが多くなっています。

この調光と調色という二つの機能を使えば、朝は昼光色で明るめにして、夕方から夜にかけては電球色でやや抑え気味にするなど、ボタン操作一つで変えることができるんです。くつろぎや食事といった生活の場面のほか、嗜好や年齢によって光の色や明るさを変化させれば、同じ部屋でも大きく雰囲気を変えることができますよ。
 

快適性を損なわず、省エネも実現

日本の住宅では、まだひとつの照明で部屋の隅々まで明るく照らす家が多いようですが、これでは部屋のどこにいても本が読めるような明るさを基準に照明器具が選ばれ、無駄が多くなります。

日本照明器具工業会では、欧米のように光で部屋を演出することを提案しています。好みやシーンによって、明るさや暗さを上手にコントロールすることができれば暮らしに彩りが生まれ、より豊かな雰囲気を楽しめます。
くつろぎ

このように明るさを抑えるとくつろぎ感がぐっと増します



実は、こういった手法の照明に向いているのがLED。消費電力の少ないLED照明を設置し、生活シーンに合わせて必要な点灯の仕方をすることで、快適性を損なわずに省エネすることができるのです。  

例えば、調光機能や調色機能を使って、リビングでくつろぐときはソファの周囲を適度に明るくし、ほかの照明の明るさは控えめに。フロアスタンドのように光源が低い位置にあるものを取り入れて赤みのある電球色で照らし、リラックスした感じにするといった具合です。
映像を楽しむときには画面の背後を明るめにできる照明計画を考えて

映像を楽しむときには画面の背後を明るめにできる照明計画を考えて



家族みんなで食事を楽しむときは、ダイニングテーブルの上の明るさを確保するとともに、リビングの明るさはやや抑えて。極端に明るい場所と暗い場所をつくらず、明るい雰囲気を演出しましょう。また、テレビを見るときには、テレビ画面の背後を明るくしてまぶしさを抑えると見やすくなります。このように、上手に調光することで、さらに省エネにつながりますよ。

子ども部屋では何をするかによって、光の色を使い分けてください。勉強したり、本を読む場合は昼白色や昼光色など、白っぽい活動的な色にするのが基本。就寝前など、ゆったりした気分にしたいときは、明るさを控えめにすることはもちろんですが、光の色も温かみのある電球色などがいいでしょう。 このように、操作が簡単なLED照明器具で調光と調色という二つの機能を賢く活用しながら、心地よい明かりをみつけ、暮らしを演出してみましょう。そして、可能であれば、お部屋に複数の照明器具を取り入れてみてはいかがでしょうか。生活の場面ごとに複数の照明を組み合わせることで、快適性を損なわずに省エネも実現できると思います。
 

自宅にLEDを取り入れるなら、シーリングライトから

引っ掛けシーリングがあれば工事は不要

引っ掛けシーリングなどがあれば工事は不要

いろいろな種類があるLEDの照明器具ですが、最初に取り入れるなら、おすすめなのがシーリングライトで、最もポピュラーな器具です。ここからはシーリンライトを中心に説明していきましょう。

既存のシーリングライトをLEDの照明器具に替えるには工事が必要だと思っている人がいるかもしれませんが、天井に引っ掛けシーリングや埋め込みローゼットなどの配線器具があれば、工事は不要なのです。女性の方もご自身で取り付けることができますよ。

実際に照明器具を購入するときは、売り場で商品と一緒に表示されている「適用畳数」を参考にしてください。好みの形やサイズも重要ですが、明るさが不足していては照明器具を取り替えた意味がありません。必ず「適用畳数」を満たしたもので、ゆとりのある製品を選ぶようにしてください。

また、照明器具を検討するときカタログを参考にする人は多いと思いますが、カタログのスペックや写真だけでは配光や器具の大きさは実感しにくいものです。特に、配光、つまり光の広がり方はわかりにくいでしょう。これはLEDに限らず、照明器具全般にいえることですが、事前にショールームで点灯した状態を確認したり、設計士に相談して選ぶようにすると失敗がなくなりますよ。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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