1週間分の番組をまるっと録画してくれるレコーダー
バッファローの「DVR-Z8」(愛称「ゼン録」)は、いちいち見たい録画予約をするのではなく、最長で約1週間分のテレビ放送をすべて録画し続ける(「まるっと全録」)ことで、ユーザーは予約なしに番組チェックができるハードディスクレコーダー。ある意味、今までのレコーダーとはまったく異なるコンセプトを持った商品です。1週間分録画できると聞くと価格も高そうな感じなのですが、市場価格は7万5000円程度と、他のレコーダーと比べでもさほど高いものでもなく、買いやすいものになっています。地上波デジタル放送にしか対応しないという弱点はありますが、昨日のテレビ放送にチェックしたい情報があることが突然わかった場合などにも威力を発揮してくれます。
まるっと全録とは別の個別録画もできる
DVR-Z8は地デジチューナーを9個搭載しているので、放送をデコードするためのキーであるB-CASカードも普通のレコーダーよりも多く必要で、使用前に9枚のmini-B-CASカードを刺す必要があります(前面カバーを外して8枚をセット、背面に1枚をセット)。ゼン録は地デジの8チャンネルを自動的に録画するタイムシフト機能を搭載しているレコーダーなのに、なぜ9個のチューナーが必要になるのでしょうか。これはDVR-Z8がタイムシフト以外に、ユーザーが自分の好みで録画できるマニュアル録画機能も搭載しているためです。このマニュアル録画は1チャンネルしか使えませんが、便利な機能です。
光学ドライブを搭載しないため、ボディはコンパクトでスマートになっています。前面に動作を色で示すランプがあり、電源停止中は消灯(弱い赤)、タイムシフト停止中の電源オンでは紫、タイムシフト動作中の電源オンでは赤、電源オンで青に色が変わります。動作状態を見ただけで判断できるのは便利です。
また、機能がシンプルなのでリモコンも通常のレコーダーよりもボタンが少なく、扱いやすくなっています。
次ページでは、このレコーダーの特徴である「まるっと全録」について紹介します。