個性豊かな賃貸住宅が増えつつある
旭化成ホームズ「へーベルメゾン 母力」は、 “初めての子育て期を過ごすのに安心な住まい”を目指し、子育て期の母親たちのニーズを取り入れて設計された賃貸用新商品。昨年6月に発売された “ペットと共に暮らす家族の快適なコミュニティ形成”をコンセプトとしたペット共生型賃貸住宅商品「ヘーベルメゾン+わん+にゃん(プラスワンプラスニャン)」に続く、“コミュニティ形成の促進をテーマとした賃貸住宅”の第2弾。「+わん+にゃん」は50棟受注目標を超えた70棟が着工されたとのことで好評のようです。
「へーベルメゾン 母力」プロトタイプ棟竣工予想図
人口減少という先行き不安な状況を背景に、時代を反映した入居希望者のニーズに対応し、賃貸住宅に付加価値を加える新しい試みが目立ちます。たとえば、「釘一本打てない」といった、これまで不自由だった禁止事項を取り払い、入居者が部屋をアレンジすることを許可する試みや、壁紙を選べるなど入居者好みのインテリアを提供する試み。
また思う存分、楽器を演奏できる防音仕様を施すなど、ターゲットを明確にした賃貸、あるいは人気のシェアハウスに特徴的な“コミュ ニティ作り”を前面に打ち出した賃貸など。入居者が途切れない賃貸住宅づくりには、イメージづくりやソフト面の充実が欠かせないものとなってきています。
助け合って子育てする賃貸マンション
1階は、アクセスコモン(中庭)を通って玄関へ
子育て家族に必要なものはなにか? 旭化成ホームズは今回の賃貸商品を企画するにあたり、お母さんたちの学び合いのネット ワーク「お母さん大学」と共同研究を行い、ナマのお母さん達の声を聞くことを試みました。
そのリサーチの結果、子育て期のお母さん達が切実に必要としているものは、
・気軽なご近所付き合い(子育てを共感し声をかけあえるような)
・見守り合い(互いの子どもを自然に見守りあえるような雰囲気)
・やりがいや充実感(地域や社会と繋がる活動に参加)
といった、ものづくり的発想とは全く違うものであったといいます。