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騒音トラブル、東京地裁が判決(2ページ目)

今年の3月、東京地裁で子供の騒音に対し、被害者に慰謝料を支払う判決を下しました。騒音トラブルは、ご近所づきあいの永遠のテーマなのかもしれません。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド


騒音トラブルの解決策

握手

日頃から近隣の人とのつながりがあれば、トラブルは減る

もし、隣人の音に悩まされたなら、直接相手にそれを伝えるか、大家さんや不動産会社を通して伝えてもらうか、のいずれかの方法を取ることになるでしょう。直接相手に自分で伝える時には、はじめから怒り口調で伝えると悲惨なトラブルになるかもしれません。苛立つ気持ちはわかりますが、その後のことを考えると第三者に間に入ってもらったほうが賢明かと思います。もしかしたら、苦情を伝えた相手は騒音の発信源ではないかもしれません。確証もないままに怒鳴り込んでいくことだけは避けましょう。

騒音トラブルの難しいところは、人によって音の聞こえ方や騒音に感じるかどうかの程度が異なる点です。そういった意味では、今回の裁判のように騒音レベルを測定し、具体的な数値を示したことは、被害状況を当事者や第三者に訴える指標としてわかりやすかったのでしょう。そのため、騒音の差し止め命令や賠償金の支払いという判決に至ったのだと考えられます。


ただ、トラブルになった場合、結局はどちらかが引っ越しをしてしまうケースが多いよう。引っ越しをすることが可能ならば、それもひとつの手なのかもしれません。

人と人とのつながりが希薄になっていると言われる現代。昔、騒音トラブルが少なかったのは、ご近所づきあいが親密でどんな人がどんな暮らしをしているのか知っていたからなのかもしれません。分かっていればトラブルにならないことも分かっていないと苦痛でしかありません。大きな災害が起こったとき、隣近所の人同士のつながりがどれだけ大切か、最近痛切に感じています。

賃貸だから、どうせ仮の住まいだから、しばらくしたら引っ越しをするから…。そう思うこともありますが、顔を合わせたら挨拶をしたり、声を掛けあったりするだけでもトラブルにはなりにくくなります。

トラブルになってから対処するのではなく、トラブルになる前に予防すること。その方法の一つが挨拶です。試してみてください。

こちらの記事でも紹介していますので、合わせて読んでみてくださいね。
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