月経前症候群(PMS)とは

排卵後から月経直前の時期にかけて、さまざまな体調不良や精神的な症状が出て、月経が来たとたんにそれらの症状がすっかり消えてしまう「月経前症候群(PMS)」。PMSかどうかの診断は、体調や気分の変化があっても日常生活が普通に送れているか、仕事に影響が出ていないかなどの問診を中心に行われます。月経前は誰もが多少体調が悪くなったりイライラしやすくなったりしますが、それらの変化が極端で日常生活に支障をきたすレベルと判断されると、PMSと診断されます。
生理前に体調を崩す人も……

生理前に体調を崩す人も……


PMSの体&精神的な症状

自分でつらいと感じる症状があり、日常生活に支障が出ているようであれば、早めに婦人科で相談してください。

■体の症状
月経前の下腹の痛み・腰痛・頭痛・めまい・吐き気・ひどいむくみ・便秘・ニキビなど。

■精神的症状
イライラ・気分の落ち込み・集中力の低下・仕事ができなくなる・不眠・理由もなく突然泣きたくなる・過食・甘いものばかり食べ過ぎるなど。

気分の波は何故起こるの?

以前は生理前(黄体期)のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌不足や、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロンの分泌異常などが原因と考えられていました。現在は脳内伝達物質の1つのセロトニンの分泌が、生理前に低下する事が原因と有力視されています。しかし、まだはっきりと解明はされていません。

なりやすい人の傾向

ストレスが多い人、几帳面だったり完璧主義者であったり、まじめな人がなりやすいとも言われています。また、タバコやコーヒーの多飲も原因の1つとして挙げられています。

防ぎ方と対処法

自律神経が乱れるとホルモン分泌を調整する脳の視床下部の働きが乱れ、その結果ホルモンバランスも崩れてしまいます。まずは規則正しい生活と食習慣を心がけてください。

ホルモンバランスを調節するハーブ(セントジョワーズ)なども知られていますが、病院で処方するお薬との併用ができない場合もあるので注意が必要です。また、脳内のセロトニンを増やすためにビタミンB6やPMSの症状の方の血中含有量が少ないとされているγリノレン酸を積極的に摂取してください。
日常生活で気を付ける点としては、過度な飲酒やカフェインの取り過ぎ、ストレスを溜めるような事は避けるようにしましょう。

通院や投薬による効果

メンタル症状OR身体的症状が強いのかに合わせて投薬をするので、症状緩和には効果的です。頭痛や下痢、うつ症状などの症状にはそれに合わせてお薬を処方する対処療法がされますが、ホルモンバランスの乱れで起こると診断されればピルの処方を行います。また漢方薬で症状を抑える事もあり、加味逍遥散(かみしょうようさん)や当帰芍薬散料(とうきしゃくやくさんりょう)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)などを処方する事が多いです。
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。