焙煎からハンドドリップまで「極上」を追究
注文を受けてからスタッフが1杯ずつ抽出します。淹れたてならではの香り。
手軽にテイクアウトできるコーヒーにも、ますますクオリティが求められるようになりましたね。2012年4月、渋谷ヒカリエShinQsの1階にオープンした小さなコーヒー専門店の名前「cream of the crop」が意味するところは「極上」。ベルギーの有名ショコラティエ「ピエール マルコリーニ」や、パリのフレーバーティー「ベッジュマン&バートン」など、 極上を追い求めてきた株式会社 ザ クリーム オブ ザ クロップ & カンパニーグループが、コーヒー豆の焙煎から手がけたコーヒーをハンドドリップで提供します。
カウンターに並ぶドリップステーションもオリジナル。
ファクトリーテイストのシンプルでセンスの良い内装。テイクアウトのほか、店内に数席用意されたカウンターに腰かけて一息いれることもできます。地球環境を意識して、紙コップにはトウモロコシを原料とするカップが選ばれました。
コーヒー豆は同社が今年4月にオープンした焙煎工場&コーヒーショップ「清澄白河ファクトリー」でローストされます。サンフランシスコのローリング・スマート・ロースター社の最新鋭熱風式焙煎機35kg釜を使い、焙煎技師の林大樹さんがエチオピア イルガチェフェ、インドネシアマンデリンなど世界各国の豆を焙煎。
ハンドドリップならではの味わいを
ドーナツドリッパーで1杯ずつ抽出するコーヒー(400円)
新鮮なコーヒー豆を挽くたびに弾ける香り。挽きたてのコーヒーにお湯を注ぐときにふわりとひろがる香り。コーヒーを味わう醍醐味は、飲むときと同じくらい、コーヒー淹れるプロセスにも含まれているように思えてなりません。目の前でスタッフがハンドドリップする姿を見ながら、その魅力を楽しんでくださいね。
焙煎担当の林さんは「コーヒーの味の7割は生豆の品質で決まり、焙煎は2割と言われますが、産地の農園主がつくったおいしさを最大限に活かせるよう心がけています」と語ります。次ページで林さんにうかがったお話をご紹介しましょう。