カナダの世界遺産

大自然だけじゃない！ カナダの世界遺産

カナダの世界遺産は全部で17箇所。国土の大半が自然そのものといっても過言ではないカナダなので、自然遺産ばかり……と思われるかもしれませんが、歴史的にも貴重な文化遺産が8つあります。こうした世界遺産は広い国土に点在しており、アクセスに難があるポイントがあるのも否めません。

今回の記事では、旅行者でも簡単にアクセスできる世界遺産を4つ、そして、ややアクセスに難があるものの、「行くだけの価値あり！」と、ガイドがおススメする世界遺産を紹介します。

簡単アクセス！ ツアーでも行けるカナダの世界遺産

万人向けの世界遺産として、パッケージツアーに含まれている観光コースでも立ち寄るようなポイントを4つ紹介します。

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群

観光地として高い人気を誇るカナディアンロッキー。この雄大な大自然の中で、バンフ、ジャスパーなど4つの国立公園、その周囲にある3つの州立公園を合わせたエリアが世界自然遺産に指定されています。

カナディアンロッキーについての詳しい内容ははこちらで！＞＞＞カナディアンロッキー

ケベック旧市街の歴史地区

北米の町とは思えないほど、ヨーロッパの佇まいを色濃く見せるケベックは、カナダ東部地方では一番人気の高いスポット。メープル街道の紅葉スポットとしても知られ、特に秋は大変な賑わいを見せます。このケベックの中でも、城壁に囲まれた旧市街は北米最古の城塞都市として歴史的に価値が高く、世界文化遺産に指定されています。

ケベックについての詳しい内容はこちらで！＞＞＞ケベックシティ

リドー運河

2007年に指定された世界遺産。北米最古の運河で、現在も使用されています。

この運河は、カナダの首都オタワのど真ん中を流れる運河なので、見逃すことはなく、ツアーでも必ず運河沿いをドライブします。夏は遊覧船での観光が行われています。ツアーでは乗船することがあまりありませんが、時間があれば、ぜひ楽しみたいアトラクションの一つ。また、川沿いの遊歩道はオタワ市民の散策コースとしても人気が高い場所。遊覧船に乗らずとも、ここを歩けば、あなたも立派なオタワ通です。

ところで、この運河、冬場は完全に凍結し、世界最長の屋外スケートリンクにもなるという変り種。オタワの冬祭り「ウィンタールード」では、メイン会場の一つにもなるほどで、オタワの人たちの生活に欠かせない重要な場所でもあるんですよ。

＜DATA＞
■Rideau Canal
アクセス：オタワ市内中心部を流れているので、市内どこからでもアクセス可能
シーズン：1年中
料金：不要。ただし、クルーズは別料金

ルーネンバーグ旧市街

カナダ大西洋岸の最大の町、ノバスコシア州の州都ハリファックスから車で1時間半ほどのところにある港町で、18世紀から19世紀にかけて建造された建物が数多く残っています。その独創的なデザインの建物が残る町並みと、世界中にあった大英帝国の植民地で数多く見られた区画整理がほぼ完全な形で残されているという理由で世界文化遺産に指定されました。

ハリファックスからルーネンバーグへのルートは通称「ライトハウスルート」と呼ばれ、カナダ大西洋岸屈指のドライブルート。途中にあるペギースコーブでは美しい白い灯台が人気を集め、その灯台（ライトハウス）からルートとの名前が付けられました。ハリファックスが含まれるパッケージツアー自体はあまり多くありませんが、ハリファックスを訪れるツアーでは、まず間違いなく含まれる観光ルート。夏場は数多くの観光客で賑わいます。

因みに、ルーネンバーグの町並みやペギースコーブの灯台は、2010年に公開された新垣結衣さん主演の映画「ハナミズキ」のロケ地としても使用されました。DVDなどでもその美しい風景を見ることができますよ！

ルーネンバーグ観光のベースになるハリファックスの情報はこちら＞＞＞大西洋に面した城下町、カナダ・ハリファックス

＜DATA＞
■Old Town Lunenburg
アクセス：ハリファックスから車で1時間半
シーズン：年中アクセス可。ただし、観光シーズンは5～10月
料金：不要