MAZDA(マツダ)/CX-5

マツダCX-5が売れるにはワケがある(2ページ目)

発売1か月で8000台の受注を獲得し、7割超がクリーンディーゼルというマツダの狙い以上? のスタートを切ったCX-5。売れるワケは、買い得感の高い価格設定だけではない。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

余計な演出はしない

インパネ

インパネはブラックのみでプッシュボタン式のエンジンスターターを採用する。エコドライブ度がスコアで分かる「i-DM」を速度計の右隣に配置する


従来の「4-1」から「4-2-1」排気システムにより、「13.0」という圧縮比を実現したガソリンエンジンは、ハイブリッドなど飛び道具なしのSUVにかかわらずJC08モード燃費で最高16.0km/Lを実現しているが、この2.0Lエンジンはいい意味で普通によくできている。

高圧縮比とか低燃費とかを意識せず、急坂でもモアパワーを意識させられることなく急坂を登っていく。最近のガソリンエンジン車の中には、とくに自然吸気だと「本当にこの排気量があるの?」と疑いたくなるほど、出力を抑えたセッティングになっているものもあるが、ガソリンもディーゼルもリニアな特性を徹底追求したというだけあって、踏んだ分だけ忠実に加速してくれる感触も好ましい。また、ガソリンはディーゼルよりも80~100kgほど軽いだけあって、フットワークが軽いのも魅力といえる。

安心してスポーティな走りを楽しめる

ディーゼルエンジン

写真はクリーンディーゼルエンジンで、このサイズのSUVでありながらJC08モード燃費は最高で18.6km/Lに到達する


ハンドリングもそうで、少し切っただけでスポーティだなと思わせたり、過度に軽くしたりせず、しっとりとした味付けがされている。むしろ最近では重めに感じる手応えがあり、最初はとまどったくらいだが、コーナーなどでのライントレース性はクルマの運転が上手くなった! と錯覚するほど信頼できる。急なコーナーでもステアリングを切り足したりせずともスムーズにクリアしていくから、「山道は運転が上手い方とドライバーチェンジ」とならず誰もが運転を楽しめるだろう。

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