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世界最軽量のホームシアター!? パナソニック RP-WF7(2ページ目)

映画好きな方でも、ホームシアターって何だか、縁遠いですよね。「スピーカーをいくつも置くのは邪魔」「音量も大きくなって家族や隣家から苦情がきそう」など、躊躇するのももっともな話です。しかし、そうした心配なしに映画を映画らしく楽しむ恰好の製品が登場しました。パナソニックの7.1chワイヤレスヘッドホンRP-WF7です。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

RP-WF7の大きな特徴のひとつ、7.1chサラウンド再生とは

RP-WF7の紹介の前に、7.1chサラウンドについて少しお話しておきましょう。実はサラウンド(立体音響)の歴史は古く、『ファンタジア』の後、70mm 6チャンネルからドルビーステレオ(サラウンド)へと発展していきますが、1995年のドルビーデジタルからお話すれば十分でしょう。なぜなら、映画館と家庭の方式上の垣根がほとんどなくなったのがこのドルビーデジタルによって、だったからです。

ドルビーデジタル最大の特徴は、デジタルであることと、後方を担うサラウンドチャンネルの帯域制限がなくなり、全5チャンネルが等価な音を出す5.1chディスクリート方式であること。

それまでのアナログ方式に比べて格段に再生がしやすく、家庭用のAVもレーザーディスク、DVDがドルビーデジタル、そして対抗馬のDTSも登場し、本格的なホームシアター時代が到来しました。その後、『スター・ウォーズ エピソード1』で後方音場にサラウンドバックを追加したドルビーデジタルサラウンドEXが登場、現在は音声収録の自由度の高いデジタルシネマへの代替を背景に、7.1ch作品が増えています。

5.1chはセンター、フロントLR、サラウンドLRの5チャンネルにLFE(低音専用チャンネル)の0.1で構成されます。現在でもあくまでこれが基本。サラウンドにお金をかけた大作になると、2チャンネルが追加され、プラス2チャンネルのアレンジには自由度があるのですが、一般的にはサラウンドバックが観客の真後ろに設置されます。


映画の音を純粋に楽しむための製品、それがRP-WF7

R側についているボタンで、ボリュームやサラウンド調整ができる

R側についているボタンで、ボリュームやサラウンド調整ができる

RP-WF7の場合、ドライバー(スピーカーユニット)は左右40mm各一基で、7チャンネル分を独立して搭載し、別々の音が出るわけでありません。しかしデジタルの聴感技術を使い一基のドライバーで7.1chの効果を仮想的に再現します。その鍵になる聴感技術が<ドルビープロロジック2x>技術。

 
ステレオ音声、あるいは5.1chも7.1chにアップグレードします。7.1chで収録された映画は決して多くはなく、しかもブルーレイディスクに限定されますので、このプロロジック2xをベースにするやり方は理にかなったものと思います。

RP-WF7は、映画を映画らしく再生することを第一に開発された、いわば世界一コンパクトなホームシアターというわけです。

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