寝返りがうまくできないと、睡眠の質が悪くなる
良い睡眠のためには、ベッドやマットレスの適切な硬さが大切です
子どもに比べて回数は減りますが、大人でも一晩に20~30回も寝返りをしています。仰向けから90度回転して完全な横向きになることもあれば、少しだけ寝返って斜めに向くこともあります。
眠っている間、体の下になった部分は体重で圧迫されて、血液の流れが悪くなります。同じ姿勢を長い時間続けると、その部分に栄養や酸素が行き渡らなくなります。そのため、寝返りができない寝たきりの人は、体の下の部分に床ずれを作りやすいのです。そうなる前に新鮮な血液を循環させるために、寝返りをして姿勢を替えているのです。
また、寝返りは睡眠にとっても大切な役割を担っています。寝つくと、ノンレム睡眠という脳の睡眠がだんだん深くなります。そのあと30分~1時間ほどたつと、今度は睡眠が浅くなりだします。ノンレム睡眠が浅くなって終わると、次に体の眠りであるレム睡眠が訪れます。私たちが夢を見るのは、主にこのレム睡眠のときです。
これらの睡眠のリズムがきちんとしていないと、睡眠の質が悪くなってしまいます。寝返りは、この睡眠の深さや種類を切り替えるスイッチになっていると考えられています。柔らかすぎるベッドで眠った翌朝に体の疲れが取れていないのは、寝返りができないため睡眠の質が悪くなっているからです。
寝返りしやすい滑る快眠シート「Dr. すべ~る」
「Dr. すべ~る」は、まったく新しい発想の滑るシートです
寝返りは主に、マットレスや敷布団の上を転がってします。しかし、そうでない寝返りの方法もあります。頭と上半身を起こしてその場で回転する、バウンシング的な寝返りです。この2種類の寝返りの良いところをとってスムーズに寝返りできれば、痛みが起こりにくく、消費エネルギーも少なくて疲労の回復に有利です。
痛みやこりで困っている方を多くみている鍼灸師・大嶋克彦氏が、その場で簡単に寝返りができるようなシート「Dr. すべ~る」を開発しました。シートは2枚の布が合わさっています。布の表面がスベスベなので、摩擦が小さく滑りやすくなっています。腰痛の方は、股関節の高さがシートの中央になるようにして、このシートにお尻全体を乗せます。首痛や肩こりの人は、枕の下縁とシートの上縁が合わさる位置にシートをセットして、両肩をしっかりシートに乗せます。
腰痛の方は寝返るときに、滑ることを意識して、寝返る方向の逆に腰を引くようにします。首痛や肩こりの人は、後ろへ振り向くような感じで体を回転させて寝返りします。これまでとは違う寝返りのしかたなので、初めは違和感がありますが、慣れると痛みも少なくスムーズに寝返りできるようになります。
腰痛や肩こりがある人26名の「Dr. すべ~る」に対する評価では、1か月以内に効果を感じた人が62%、3か月の時点では86%の人が有効と評価しています。また、本人の腰痛や肩こりが軽くなるだけでなく、身体障害者や高齢の介護が必要な方の寝返りをサポートする際にも、とても役立つことがわかりました。
● 「Dr. すべ~る」
サイズ: 上部シート 53×97cm、下部シート 55×180cm
素材: 上部シート;ポリエステル、下部シート;綿55%・ポリエステル45%
重量: 540g
色: グリーン、オレンジ&アイボリー
価格: 18,270円(税込)
販売: 株式会社 宝禄
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