ドイツの旅、ツアーと個人旅行のどちらにするか
ドイツ旅行のハイライト、ノイシュヴァンシュタイン城。ロマンティック街道は移動が少々面倒なのでツアーが便利
まずは旅行の手配を個人でするか、それともツアーに申し込むか……迷うところですよね。
近年は個人旅行が増えていますが、その良いポイントはなんといっても自由さ。ドイツは首都一極集中型でないため、魅力的な街が全土に散らばっていますが、ツアーで訪れる都市はどうしても限られてしまいます。ツアーにはない街や多くの街を訪れたい、予定にしばられず自分のペースで動きたい、という人は個人旅行に挑戦してみるのもいいでしょう。すべてを自分で手配しなければならないので手間も時間もかかりますが、この準備期間が旅の楽しみのひとつでもあります。ただし、旅先で何か問題が起きても自分で対処しなければならないので慎重な行動が必要です。
ツアー旅行のメリットは楽さ、そして安心度の高さです。自分で手配する手間もなく、現地でも係員にフォローしてもらえるのは心身ともに楽ですし、旅行会社の保障制度があるので安心感があります。また、ロマンティック街道など人気の観光ルートのなかには交通が不便な街もあるので、ツアーを利用すると移動がぐんと楽になります。
ツアーといっても、全行程がフリータイムで個人旅行と変わらないものから、観光や食事が付いたフルパッケージツアーまで選択肢は多いので、目的や予算に合ったツアーを探してみましょう。
ツアーの種類
雄大なライン川をのんびりクルーズ。風光明媚な街や宿泊できる古城が点在する
ドイツは初めてなのでいろんな街を見てみたいという人には、周遊型のツアーがおすすめ。このタイプなら旅行中の移動手段や時間配分を考える手間がないので楽ですし、短期間で効率よく多くのものを見ることができます。
初めての海外旅行、現地でのコミュニケーションに自信がない、など不安を感じている人は、添乗員付きツアーを検討してみるといいでしょう。
周遊型ツアーで注意したいのがスケジュール。あまりにも予定がぎっしり詰め込まれたツアーだと、それぞれの街の印象が薄くなってしまったり、移動ばかりで疲れてしまったなんてことにもなりかねないので、無理のないスケジュール選びが大切です。
ツアーによってはホテルを指定したり、オプショナルツアーを追加できるものもあります。ドイツのホテルは基本的に清潔で設備も整っているので心配することはないと思いますが、どうしてもバスタブ付きがいいとか、古城ホテルに泊まってみたいなど、ホテルのグレードにこだわりがある人は旅行会社に問い合わせてみましょう。
ドイツではメッセ(見本市)の期間中はホテルの宿泊料金がぐっと高くなりますので、出発日を決める前に、ドイツ観光局などでメッセのスケジュールを確認することをおすすめします。
ドイツツアーで訪れる街
アドヴェント(待降節)の期間にドイツ各地で開かれるクリスマスマーケットを巡るツアーも人気
また、首都のベルリンは日本からの直行便はないものの、都市としてのおもしろさは一番!とガイドは思っています。新旧のカルチャーが入り混じった独特の魅力をもつ街なので、ぜひともじっくりと見ていただきたいところ。ベルリンを拠点にドレスデンやライプツィヒなど東部ドイツを周る旅もおすすめです。
周遊型ツアーで圧倒的に多いのが、ドイツ旅行の王道ともいえるルート、ロマンティック街道にミュンヘンを組み合わせたものです。中世の街並みが残るローテンブルクや、ドイツきっての観光名所であるノイシュヴァンシュタイン城はまさにおとぎの世界。
ロマンティック系のツアーでは、ライン川クルーズを楽しみながらワインの街を訪れたり、古城ホテルに泊まるツアーもおすすめ。また、12月にはクリスマスマーケットを巡るツアーが人気です。
ドイツは多くの国と国境を接しているため、周辺のフランスやオーストリア、イタリア……などを組み合わせたツアーが多いのも特徴です。EU圏内では国境越えが簡単にできてしまうので、1都市滞在型ツアーでもあっても、交通機関をうまく使いこなせば隣国へ足を延ばすことが可能。ミュンヘンに滞在してオーストリアへ、ベルリンに滞在してチェコのプラハへ、といったルートはとくに人気があります。