日本の常識は世界の非常識?
もし、私たちが海外の株価の動きを知らずに、日本の株価だけを見ていたら、おちいってしまう誤解とは、何でしょうか?日本の株価(日経平均株価)は、22年前につけた1989年の値を下回ること実にマイナス75%というのが悲しい現状です(1989年12月29日38,915円、2012年3月13日9,889円)。ですから、一般の日本人の株価に体する印象は、なかなか上がらないもの、少し上がってもまた下がるもの、というネガティブなものです。投資というより、どちらかと言えば投機に近い印象を持っているのではないでしょうか。
しかし、そんな株式市場は日本をおいて他にありません。海外では激しい上下動は繰り返すものの、20年も株価が回復しない株式市場など海外には見当たりません。人類の株価は基本的には右肩上がり。
そこから、株価は為替などの勝ち負けを競うゲームではなくて、株式市場に投資し続けることで、参加者みんなの資産が増えていくWIN-WINの資産運用が可能な場という常識ができています。
まさに、日本の常識は世界の非常識なわけです。
株とは蓄積であり、結晶である
株式の本質はストック=Stock(蓄積)!企業が作る将来価値が集積した結晶で、生活が豊かになり私たちの生活が便利で楽チンなものになる限り、ストックは価値創造を続けていきます。資産のなかでもっとも収益性が高く、長期間保有すれば安全なものになります。人類の進歩を信じる人は、まず株式に投資します。
資本主義の時代とは、人間の努力と向上心が株価という数字に結晶する体制を意味しています。経営者がまじめになり、株式市場がガラス張りになり、社会が開放的になるほどに株主には公平な利益が分配され、新しい富が株価という資産になって積み上っていくのです。
株式は世界最大の真っ当な資産
しかも、株式は世界でもっともメジャーな資産なのです。 地球上の資産の中で、株式市場の時価は7,200兆円ともいわれ、まさに地上最大。株式の次に位置する債券市場が5,500兆円。これまでに算出した金の総額が450兆円、原油市場が14兆円であることと比べれば、その巨大さが分かろうというものです。私たちの短い人生の中で、植え付けられた「株式」に対する小さな体験や偏見を捨てて、大きな歴史と世界観から株式の魅力を正面からとらえてください。