純正ナビのような美しいフィット感が魅力
さて、実際の使用感である。セレナもステップワゴンも、インパネへのフィット感がいい。見た目は、まるで純正のよう。それでいて、画面は純正よりもひと回り大きく、鮮明で見やすい。ビッグXのデモカー取材後にも感じたが、マイカーに乗り換えた時に、7型ワイドの画面が小さくてもの足りないこと。AV機器にとって、画面の大きさは、それだけで大きな優位点だ。まだ量産前のモデルだったためか、タッチパネルの操作感にはばらつきがあり、たまにタッチしても反応しなかったり、モーションコントロールしたつもりが、ほかのボタンにタッチしてしまったりということもあったが、量産機では改善されているはず。タッチパネルの操作感については、実際に店頭で試してみたほうがいいだろう。
ランチャーメニューをオン/オフできるスイッチのおかげで、地図がスッキリ広く見えるのは好印象。地図スケールを変更する時、ランチャーメニューを押して拡大/または縮小を押すという具合に、操作回数が1回増えたわけだが、そのデメリットよりは地図が広くスッキリ見えるメリットのほうが大きいと思う。ただし周辺検索だけは、もっと少ない操作回数でできないものかと思う。
カスタマイズ機能も充実。2車種のオーナーには魅力いっぱい
交差点拡大図等の案内画面は、拡大図が大きくわかりやすい。おかげで試乗中のルート案内を間違えることはなかった。スマートフォン・アプリからの目的地設定は、Android用アプリでできる音声認識がiPhoneではできないのが解せないが、操作の流れもスムーズで、スマホ・ユーザーなら簡単に使いこなせるはず。カスタマイズ項目の多さは、設定に時間がかかるものの、自分好みの地図、ルート、音質などに変えられる点がいい。今のところ対応車種は2車種だが、大画面が純正ナビのようにインパネに美しくフィットするのは、なんにも代え難いメリット。この2車種のオーナーには、ものすごく魅力的なナビだと思う。
【関連サイト】
パナソニック ストラーダ Lシリーズ