一人暮らし/一人暮らしの防犯・防災

アンケートで聞いた。一人暮らしの震災体験と防災対策

未曾有の大災害となった東日本大震災から間もなく一年が経とうとしています。今回、一人暮らしのみなさんに震災時の状況やその後の防災への意識や対策についてのアンケートを行いました。もう一度あの日のことを振り返り、防災を心がけるきっかけとなれば幸いです。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

未曾有の大災害となった東日本大震災から間もなく一年が経とうとしています。あれから災害に対する意識が大きく変わったという人も多い一方、時間とともに万が一に備える意識が薄れつつある人もいるようです。

今回、一人暮らしのみなさん(合計31名)に震災時の状況やその後の防災への意識についてのアンケートを行いました。東京など首都圏での一人暮らしが中心で地域にやや偏りがありますが、もう一度あの日のことを振り返り、防災を心がけるきっかけとなれば幸いです。

2011年3月11日、どこで何をしていましたか?

オフィス

「気にせず、そのまま仕事を続けた」という回答もありましたが、大きな地震があったら、まず情報を確認しましょう

平日の日中の地震だったため、「会社で勤務中」という回答が最も多く寄せられました。ただし、その後の行動は「会社で待機」「歩いて帰宅」「取引先に向かった」など、人それぞれ。

昨年は首都圏を台風が直撃したことで二度も大量の帰宅困難者が出る事態となりました。こういった災害時、一人暮らしの場合、安全な場所にいられるのであれば、無理をして帰宅しない方が危険や不安にさらされない可能性も高いです。徒歩で帰宅する場合、または会社に宿泊する場合どちらにも対応できるような非常用持出袋(水や食料、靴、地図、防寒具など)を職場にも備えておくと安心です。

また、勤務先にどのような備えがあるかも確認しておくことをおすすめします。

■会社で待機
・会社で仕事をしていました。ちょうどトイレにいたときに、ビルの緊急地震速報があり、席へ戻りました。少しすると揺れが激しくなったので、机の下に隠れました。揺れが収まったあとは建物内にいた人全員が一度外へ出ましたが、安全確認後また建物内に入ることができました。駅は人であふれていたし、電車が動いていなかったので、あせらず電車が動くまで会社で待機しました。

・オフィスビルで仕事中。すぐに机の下にもぐり、揺れが収まるのを待ちました。電車が止まったため帰宅難民となり、翌朝電車が動き出してから帰宅しました。会社には非常食や毛布やヘルメットなど、非常時に必要になるアイテムが揃っていたし、ネット環境も生きていたので、Twitterなどで情報収集&情報発信していました。

■徒歩で帰宅
・会社で仕事。しばらく仕事した後、自宅までの距離を確認したら、歩いて2時間弱で帰れそうだったので、方向が同じ同僚と帰りました。

・東京都内の会社で仕事をしていました。席のすぐ後ろが大きいガラス窓だったので、一応机の下に潜り、揺れが落ち着いてからPCをシャットダウンし、ビルの案内に従って外で待機しました。その後、同僚と一緒にグループになって、徒歩で約4時間かけて自宅に戻りました。ちなみに、通勤時間は通常約40分です。

■仕事を継続
・新宿の近くでタクシーに乗っていました。地震の時、運転手の運転が荒いのかと思ってましたが、車中でもはっきり分かるくらい揺れだして、車がみんな途中で停車。2~3分後には普通に交通が戻ったので、次の仕事場所へ気にせずに移動しました。そのあとに惨事を知り帰宅困難に。今、思えばそのときに帰宅しておけば良かったです。

・建物の外でタバコをすってました。地震発生後、地下鉄が動いていなかったので、タクシーで次のアポイントへ向かいました。

次は、震災時「もっとこうしておけばよかった」という反省点を聞きました>>
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