「発酵女子」はシンプルライフによく似合う(2ページ目)

大人気！　塩麹の作り方

この日、塩山さんは、現在大人気の発酵食・塩麹の作り方を実演してくれました。

「清潔なビンに生麹100gを指でほぐして入れ、そこに100ccの水を注ぎ、塩30gを加えて混ぜるだけ。フタは閉めずにかぶせるだけにして、室温に置いておきます。1日1回混ぜてやり、1週間から2週間で完成。あとは、冷蔵庫で保存してください。作った日の日付を書いたラベルを貼っておくといいですよ。カンタンでしょう？」

塩麹は万能調味料

さらに、完成した塩麹を使って、すぐにできるサラダも披露。「トマトときゅうり、アボカドをカットして、レモン汁と塩麹で和えるだけ。こんなにカンタンなのにおいしくなるのは、麹の発酵によってできる複雑なうまみのおかげ」（塩山さん）塩麹で漬け込んだ肉をゆでたり焼いたりするだけでも、驚くほどおいしくなるし、野菜にまぶしてしばらく置けば即席漬けの風味に、スープの味付けにも活躍するという、塩麹はまさに万能調味料です。

ごはんにもワインにも合う発酵食の魅力

発酵食品の魅力は、近年大きくクローズアップされていますが、元々、毎年味噌を仕込み、ワインをたしなんでいた塩山さんにとって、「発酵」は身近かつ大好きなテーマ。本書では、塩麹のほかにも、味噌、ぬか漬けやぬか床の作り方からその応用レシピ、チーズやヨーグルトといった発酵食品を駆使して、簡単かつおいしいお料理がたくさん紹介されています。

「発酵食品というと“和”“伝統食”のイメージですが、私は洋食も大好き。だから本書のレシピは、ワインにもごはんにも合うテイストなんですよ」（塩山さん）。