食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

冷え込みが厳しい日は、にら料理でほっこり(3ページ目)

年中出回っているにらですが、冬から春先から出るものは葉肉が厚く柔らかで一段とおいしくなります。暦の上では春でも、冷え込みが厳しい日には、体を温めるのをサポートしてくれるにらから元気をもらいましょう。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


食べ方のポイントと注意

にらは、様々な有効成分が含まれているとはいえ薬とは違い、有効とされる特定の成分が濃縮されていません。にらを食べ過ぎることで、食物繊維が多いことから胃腸が弱い人などにとっては、刺激が強いこともありますから、適量を心がけましょう。古典の医学書『本草綱目』などにも、食べ過ぎの注意が示されています。

β-カロテン、ビタミンEは油脂類ととることで、吸収がよくなりますから、炒め物には適しています。中華料理で、ビタミンB1の多い豚肉やレバーなどと炒めるのは、理にかなっています。

こうした栄養成分の含有量は、部分により異なり、香りなどのもととなるアリシンは白い根元に多く、β-カロテン、ビタミンEは緑色の葉の部分に多く含まれているそうです。

調理する場合は、にらを調理の最後に加え、あまり火を通さないようにしましょう。

家庭菜園ではスイセンの葉との混同に注意

最近は、家庭菜園がブームですが、にらとスイセンの葉を間違えて食し、集団食中毒(2011年12月)がおきましたので、くれぐれもお間違えのないように。スイセンの葉や球根などに含まれているリコリンという成分は、食べると吐き気、嘔吐やけいれんなどを発症します。


参考/
独立行政法人農畜産業振興機構
身近にある有毒植物 東京都福祉保健局
・にら種子エキス(オリザ油化株式会社)
・高知大学農学部
・岡山市
・いろはに食養生(家の光協会)
・東方栄養新書(メディカルユーコン)
・日本の野菜レシピ(高橋書店)
・味覚の歳時記(講談社)
・江戸時代 食生活事典(雄山閣)
その他
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