にらは、ビタミンやミネラルを含む緑黄色野菜

にら.β-カロテン.ビタミンC

にらは、β-カロテンやビタミンCなどを含む緑黄色野菜。

古くから薬食として用いられてきたにら。寒さ暑さに強く、収穫してもまた新芽が出て来るたくましさから、先人たちはにらから生命力をわけていただいていたのでしょう。漢方や食養生では、胃腸を温め、血の巡りをよくすると考えられています。

科学的に見てみると、どうでしょうか。
にら100g 中に含まれている栄養素を食品成分表で見ますと、特にβ-カロテン当量3500μg、ビタミンE2.6mg、ビタミンC19mg、ビタミンK180mg、葉酸100μgなどが含まれています。

β-カロテンは体内で粘膜増強、免疫細胞の増殖を助けるビタミンAに変わり、抗酸化作用があるビタミンCとともに、免疫力を高める働きがあります。ビタミンEとビタミンCは、作用が長くもつようにお互いに助け合っています。これらの栄養素は、寒さに負けない体の抵抗力を高めるサポートをしてくれます。

またミネラルでは、カルシウムは48mgは、ほうれんそう並(49mg)に含まれ、カリウム510mg、鉄、亜鉛などの他、抗酸化作用のあるセレンというミネラルも含んでいます。

元気の素は、独特の香りの成分

にらといえば独特のにおいが特徴ですが、その成分はアリシンという硫化アリル。アリシンは、糖質の代謝に欠かせないビタミンB1の吸収や、体内での残存率を高める働きがあり、糖質のエネルギー代謝を促します。また血行を良くすることから体を温めると考えられ、昔から風邪や冷えからくる腹痛など時に「にら粥」が食べられていたのも理にかなっているようです。

またアリシンは、消化液の分泌を促して消化をサポートする働きや、抗菌作用などもあると考えられています。ただし、これらの作用については、まだまだ研究されている段階です。

中国などでは、にらを3000年以上前から利用されていた歴史のある野菜です。にらの葉だけでなく種子も「韮子」という生薬で、より強い作用があるとされています。

近年、にらの種子からの抽出エキスの機能性について、抗疲労作用,抗老化、免疫力向上などの作用が期待できるという研究報告もありました。また高知県の研究室では、にらに含まれている成分中に高い抗ピロリ菌活性を見出し、その活性の特徴や関与成分の解明に取り組まれています。まだまだ食品の機能性については、これから様々なことが明らかになってくるのではないでしょうか。