伝家の宝刀、ついにハイブリッド化
伝家の宝刀、直6エンジンがついにハイブリッド化……。BMWファンにとっては大いに気になるニュースのひとつだったに違いない。特に、アクティブハイブリッド5の世界初公開(ワールドプレミア)が東京モーターショーだったから、“ハイブリッド大国・日本”在住の「直6好きビーエム乗り」にとっては、感慨もひとしお、ではなかっただろうか。
BMWにとっては、市販3仕様めのハイブリッド車である。これまでは、V8エンジンにモーターを組み合わせたモデルのみだった。マイルドハイブリッドのアクティブハイブリッド7、そしてフルハイブリッド(EV走行可能)のアクティブハイブリッドX6、である。
アクティブハイブリッド5は、直噴直6ツインパワーターボエンジンに、モーター内蔵のZF製8ATを組み合わせ、トランクルーム奥に専用リチウムイオンバッテリーを積んだ、フルハイブリッド車だ。
同様のシステムが、今後、アクティブハイブリッド3にも積まれる。5シリーズの場合、おそらく、バッテリーを荷室内に搭載することは考慮されず(つまりはハイブリッドの本格的な計画が決まらない段階で)開発が進んだからだろう。新型レクサスGSのハイブリッドに比べると、トランク容量はかなり狭い。もっとも、3シリーズでは設計段階からバッテリー搭載を考慮しているから、犠牲は少ない。