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二択でチェック!投資初心者の陥りやすい7つのワナ

銘柄や商品を選ぶ前に、投資の方針を決めなければなりません。特に、やってはいけないことをしっかり決めておきましょう。それを考えるときに、使って欲しい7の選択肢をご案内します。やってしまう前に学ぶべきことがあります。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資を始めるに当たって、まずは自分の投資ポリシーを固めてください。

ポリシーには、「自分の投資目的と金額目標」という内面的な選択とどういう投資をするのかという外面的な選択(投資スタイル)との二つがあります。

今回は、投資ポリシーを決めるために必要な、外面的な選択、投資スタイルについてご案内します。すなわち、自分が取り組む投資手法をしっかり絞り込み、自分が関わらない投資手法も明らかにしておくのです。

始める前に必ず選択!

投資対象を金融商品(株式、債券、投資信託、保険など)に限定した場合に、投資手法にはおおむね次のような選択肢があります。
実際には、もっと細かい選択肢がありますが、ここでは話を簡単にするために、二者択一になるように、選択肢をくくりました。

7つの選択肢

投資スタイルを決める7つの選択肢


あなたがまず投資を始めてみようと思うのであれば、すべて左側のAを選択することをおススメします。

Bに該当することは、とりあえず考慮の対象からはずすことです。Bの選択肢をも考えることは将来のいつでもできます。まずはAから体験しましょう。そして、しばらくはBの世界のうまい話を聞き流せる余裕を持ってください。それは知らずに迷い込むと、あなたを破滅に導きかねない危険な選択肢なのです。

7つの選択肢について、詳しく解説します。

1.甘い儲け話にはのらない

保険商品の多くは元本が確保されています(例外、変額年金保険)が、証券会社で販売される商品は元本が保証されていないものが多いです(例外は個人向け国債)。元本割れのリスクがあるものにお金を投じることを、一般的には投資と言います。フェアで選択自由なマーケットで、リスクに応じたリターンを得られる方法から始めることが、賢明です。

高利回りの元本確保商品はだれもが欲しいものですが、現実にはありえません。あったものはほとんどが詐欺的商品でした。

2.現物資産だけに投資する

株式、債券はそれ自体が資産です。投資信託でもETFは現物資産に投資していますが、ETN(指標連動証券)は現物資産に投資していません。リンク債なども裏付け資産を持っていません。ヴァーチャルに投資しているものや指数に連動しているものは作り手の金融機関が破たんすると大きな損失を築きます。リーマンショックがまさにそれでした。

3.ロングしかしない

単純な投資法は買って保有する(ロング)ことですが、先に売り建てることで値下がりによる利益を期待する方法(ショート)もありますが、資産を借りて売っているのでリスクが高まります。ロング、ショートばかりでなく、プット(売る権利)コール(買う権利)を売買するオプション取引などもあり、現代はどんどん複雑な手法が開発されています。理解できることだけやりましょう。
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