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手軽にテレビの音が強化できる「ヤマハ YAS-101」(2ページ目)

テレビは年々薄型化しています。スタイリッシュな半面、音質面では不利になっているのをご存じでしょうか? 今回は、そんなテレビの音を手軽に強化してくれる、人気のヤマハ「YAS-101」をレビューします!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

豊かな低音が魅力

YAS-101なら、テレビの前に手軽に置いて楽しむことができる

YAS-101なら、テレビの前に手軽に置いて楽しむことができる

比較的音質の良い52型の液晶テレビと比べてみましたが、サブウーファーを搭載しているYAS-101は低音が豊か。低音と言うと、ドカドカとうるさいイメージがあるかもしれませんが、低音に厚みがあると、空気が入れ替わったかのように臨場感が増し、映画のセリフやアナウンサーのナレーションも心地良く聴き取り易くなる効果が得られます。

音量を大きくしないでも、映画、音楽、日常のテレビ番組が、「こんなにいい音だったんだ!」と気付くことでしょう。

それもそのはず、テレビはデジタル放送になって以降、音質はFMラジオからCD並に向上しているのです。その音声をデジタル方式のまま、テレビからYAS-101へ送り込む訳ですから、音が良いのです。

特に、放送によるAAC 5.1ch音声や、ブルーレイ/DVD作品に収録されている5.1ch音声を利用すると、低音はより厚みを増して部屋中に音が充満するかのようです。

音に包み込まれるようなサラウンド感が楽しめる

YAS-101は、デジタル放送のAAC 5.1ch サラウンド音声、ブルーレイやDVDに収録されているサラウンド音声を、本体に搭載した2個のスピーカーでバーチャルサラウンド化してくれる機能があります。

本来の5.1chなどと呼ばれるサラウンドは、リスナーを取り囲むように配置したスピーカーで、前後左右の立体感や、包み込むような臨場感を生み出しますが、これに対しバーチャルサラウンドは、聴覚の特性を利用し、前方2個のスピーカーのみで、立体感や臨場感を得る技術です。

実際にYAS-101の操作で「ステレオ」と「サラウンド」を聞き比べると、その差は歴然。「ステレオ」ではスピーカー周辺に偏っていた音が、「サラウンド」に切り換えると、スピーカーの存在を忘れてしまうほどに広がります。包み込まれるようなサラウンド感も楽しいですが、長時間の視聴でも疲れが少なそうです。

大半のテレビ番組は2chのステレオ放送ですが、これらの2ch音声もサラウンド化してくれる機能が備わっています。5.1chの音声を利用した時に比べると、広がり感や包囲感は限定的ですが、開放的で気持ちよく聴けるので、いつも「サラウンド」にしておけば良いでしょう。

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