建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

築80年の民家を再生[堀切菖蒲園の家](4ページ目)

かつて財団法人「同潤会」が建設した築80年の木造住宅の改修です。ここは建て主のMさんの叔母たちの幼少期からの住まいですが、床は沈み、柱は傾き、外壁、屋根、建具のほぼ全てが限界に達していました。大変愛着を持っておられるこの建物の良さが何かを考え、その歴史を繋ぎ、住空間をその延長線上で発展させる改修を施しました。

執筆者:川畑 博哉

最新のキッチンとヒノキ風呂


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台所
1. 奥行きが75cmもある大型のキッチンセットは、トーヨーキッチンの総ステンレス製のものを採用した。
2. 水屋は以前使っていたものをリサイクル。
3,4. 十和田石とヒノキのバスルーム。見切りにはカビ防止のために銅板を使用。
5. 洗面のカウンターは香港から輸入した古材を使用。足元の扉は以前の天井板をリサイクル。
※3.以外の写真:アカデメイア


これまで北東にあって暗く狭かったキッチンは、2人が余裕で並んで仕える大型サイズのキッチンセットが据えられて劇的に変わりました。しかし、背後の水屋は以前使っていたものを再利用するという、住み手への配慮も忘れていません。また、北東の角の狭く寒かったバスルームも、壁と天井はヒノキ張り、洗い場は緑色の十和田石敷きになり、広さもこれまでの1.5倍になりました。

◆建築データと建築家プロフィール


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