建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

築80年の民家を再生[堀切菖蒲園の家](3ページ目)

かつて財団法人「同潤会」が建設した築80年の木造住宅の改修です。ここは建て主のMさんの叔母たちの幼少期からの住まいですが、床は沈み、柱は傾き、外壁、屋根、建具のほぼ全てが限界に達していました。大変愛着を持っておられるこの建物の良さが何かを考え、その歴史を繋ぎ、住空間をその延長線上で発展させる改修を施しました。

執筆者:川畑 博哉

ワンルームになる3つの部屋


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寝室
1. 以前のモルタルの壁をクリーニングした洋室。
2. ダイニングから洋室を見通す。天井は杉板張り。
3. 寝室の障子も既存のものをリサイクル。壁は藁を入れた石膏系の塗料で仕上げている。
4. 洋室からダイニングを見通す。
※3.以外の写真:アカデメイア


この家のメインであるLDKは約20畳もあります。造り付け家具や椅子やテーブルは全て黒色で、フローリングのウォールナットの木肌以外は、徹底して白と黒のモノトーンで統一されています。間仕切のガラス扉を開け放てば、南からの光がたっぷりと降り注ぐメインテラスと一体となり、さらに空間は広がっていきます。

◆建築データと建築家プロフィール


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