豊富なイベントを楽しめるリゾート
二期倶楽部では、一年を通じ様々なイベントが開催されている。このイベントを織り込んだリゾートライフにこそ、このハイセンスなリゾートの特徴の一端が窺える。今回は恒例のクリスマスコンサートへの参加がまず第一の目的に。「『告白のプレリュード』~ジョルジュ・サンドが語るショパン~」と題された企画で、庭にある観季館でのコンサート&ディナーを楽しむ。約2時間のピアノ演奏と語り。「ピアノの詩人・ヴィルトゥオーゾ」としてパリ社交界で寵児となったショパンと女流作家ジョルジュ・サンドとの恋の物語。驚くほどに繊細な彼の人間性、哀切、独特のメロディが心の襞に深く染み入る。参加者は東京からの常連客や近隣の別荘族の皆さん。コンサートが終わると、そのままアペリティフ(食前酒)を楽しみ、そして、二期倶楽部自慢のディナー席へ。キッチンガーデンや契約農家から届けられる、旬の食材を最大限に生かした前菜からメインまで「『美食のプレリュード』~ジョルジュ・サンドへのオマージュ~」をテーマにたっぷり3時間のディナーコースを堪能。
食後は、これまたオーセンティックなリゾートライフの定番であるディジェスティフ(食後酒)タイムに。
暖炉が独特の世界を創るバーラウンジでは三々五々、夜の更けるまで真のリゾートライフを楽しんでいる。
コンサートからディナーまでのこの一連の流れを見事にサポートしてくれるのがホテルスタッフの面々。参加者の大半がリピーターということもあるのだが、すべてホテルゲストへのアプローチはお名前で呼ぶという周到さ。これは見事なリゾートシーン。まるで欧米の高級リゾートのような洗練されたホスピタリティの世界である。すべてのホテルゲストのお酒の好みを把握している。また、絶妙のタイミングでのパーティ参加者同士を紹介し合う瞬間。「本物のリゾートライフとは?」とかつて筆者がヨーロッパのホテルジャーナリストに訊ねた時の答えは「生涯の友人に出会える場所であること」。つまり、二期倶楽部ではその真髄が伝わるシーンが再現されるということ。