「xevo03」の実需モデルハウス『文京区千石まちなかLABO』の概要は以下の通りとなります。
・所在地=東京都文京区千石
・建物面積=113.72(1階40.14、2階&3階36.79、いずれも単位は平方メートル)

構造上の工夫で各階1帖の「ゆとり」を創出

子供部屋収納

こちらは3階の子供部屋の収納。階段上のスペースを利用したものであり、こちらも構造上の「ゆとり」と設計の工夫で生まれた空間だ(クリックすると拡大します)

3階建て住宅では、2階建て以上に耐震性の強化が求められます。特に建物の重量を支える1階部分については。「xevo03」では1階に使う柱の幅を2階建ての60ミリから80ミリのタイプに変更。同社の従来型の3階建てと比べて約2割も耐力がアップしたといいます。

これにより、居室内の柱や壁が少ない大空間を実現できるとのこと。さらに耐震性を確保するためには開口部(窓やドアのこと)が小さくなりがちですが、その対応策も。1階の外壁を二重耐力壁とすることで、開口部を広く取れるように工夫したそうです。

ところで、重量鉄骨の場合は大きな柱が使われるのが一般的。そうすると、壁の厚みが大きくなり(一般的なもので約150ミリにもなるそうです)、さらに柱のかたちが室内に表れてしまいがちです。こうなると、間取りや部屋のコーディネートが難しくなってしまうのが普通です。

「xevo03」は軽量鉄骨をブレース(筋交いのような役割をします)で支える構造であるため、柱が壁内に収まります。壁の厚みも74.5ミリと一般的な重量鉄骨造の約半分ですむといいます。これが狭小対応の決め手。延べ床面積120平方メートルの建物の場合、各階で約1帖(建物全体で約3帖)のゆとりを生み出せるということになります。

では、この各階1帖の「ゆとり」が実棟のどこに見られるかというと、それは主に収納部分となっているとのこと。狭小住宅では収納スペースの確保は大きなテーマとなりますから、このゆとりは実生活で効いてきそうですね。

環境保全や節電に配慮した仕様も

蓄電池

家庭用リチウムイオン蓄電池。元々大きなものではないが、1階の階段室の下にあるスペースを有効利用し、設置場所をうまく確保している。モデル棟では停電時にどのように作動するのかなどのデモンストレーションも体験できる(クリックすると拡大します)

残念ながら、正直なところ実棟ではそれほど「ゆとり」を感じることはできませんでした。ですが、これはしようがないこと。元々狭小の建物ですし、重量鉄骨造の建物内部との比較ができませんから。ですから、皆さんが検討される際には、是非他社の建物と比べてみることをお勧めします。

大和ハウスでは、太陽光発電システムと高効率給湯器を標準採用。さらに、家庭用リチウムイオン蓄電池とHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を組み合わせたスマートハウス仕様「スマ・エコ オリジナル」の採用を積極的に進めています。

節電や環境保全に効果を発揮するものですが、今回の実棟にも搭載されていました。例えば家庭用リチウムイオン蓄電池は元々、それほど大きなものではありませんが、階段の下に収納スペースを設けるなど、設置場所の確保に工夫がみられました。

これからの都市型狭小住宅は、狭さの克服だけではなく、環境保全や省エネ、節電への配慮も必要という、大和ハウスの住まいづくりの考え方をよく表していました。

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