浅草橋、江戸通りに面した江戸蕎麦手打處「あさだ」

緑が美しい江戸通りに面した同店

緑が美しい江戸通りに面した同店

JR総武線と地下鉄浅草線が乗り入れる浅草橋駅。その東口には久月や吉徳など有名人形店を始め、佃煮専門店「鮒左」や各種問屋が軒を並べる江戸通りが南北に走っています。その江戸通りを蔵前方面に3、4分ほど歩くと、左手に江戸蕎麦手打處「あさだ」が現れます。手入れを感じる店先の緑の美しさ。看板や暖簾も含めて、十分老舗感を有していますね。

ちなみに総武線の南側には神田川が。船宿が今なお残り、“絵”になる旧花街・柳橋地区があり、私のような老舗店マニアはテンションが上がるエリアです。柳橋でのランチはまた別の機会に……。

創業は1854年(安政元年)

あさだの創業は、安政元年。「まったくいつだよ?」とツッコミを入れたくなる凄い歴史を持っている、150年超えの老舗店です。現在、八代目が江戸時代から続くその技術と心意気を受け継いでいます。

近くには船宿が残る情緒ある柳橋

浅草橋の東口、船宿が残る情緒ある柳橋エリア

嘉永から安政へと元号が変わったあさだ創業の1854年とは、どんな年だったのでしょう……黒船来襲の翌年、再びペリーの艦隊が来航し、日米和親条約の調印が行われています。吉田松陰が黒船での密航を企てるも失敗し、捕まるという事件も。

この年、アメリカ以外にも次々と外国が日本に来航し、修好を求めてきます。政府は台場の建設など沿岸警備とともに鎖国の限界から、各国と条約を締結。日本にとって現在につながる国際社会への入口の年ですね。

では、江戸安政年間から続く蕎麦店へと参りましょう