PSVita 北米の勝負
海外市場での躍進こそが、PSVitaの本当の課題です。
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前世代にあたるPSPは日本でこそモンスターハンターポータブルシリーズで大きな市場を築きあげましたが、海外では日本以上にDSに差をつけられていました。特に、世界最大市場である北米でのシェアを獲得することは、日本で売れること以上に大きな課題になっています。PSVitaは、高い性能、大きな画面、2つのアナログスティックなど、北米で人気のファーストパーソンシューティングや、アクションアドベンチャーなどがフィットしやすい作りになっています。また、PSPでは弱かったオンラインマッチングサービスも大変に力が入っています。
本体発売同時タイトルの目玉にソニー・コンピュータエンタテインメントの海外向け人気ソフトであるアンチャーテッドシリーズを持ってきているのも、北米を強く意識していることのあらわれと言えるでしょう。
北米では年末商戦への売り上げ比重が大変に高くなっている傾向がありますから、2月22日のスタートとともに、年末商戦に向けて海外での盛り上がりをきっちり作っていくことがPSVitaのビジネス全体の可否を大きく左右していきます。
据え置きゲーム機も次世代ハードに!?
なんとコントローラーに画面がつくというWiiU。どんなゲームが登場するのか、今から楽しみです。
PlayStation3(以下PS3)、Xbox360はいまだ次世代ハードの発表はありませんが、噂が飛び交うようにはなってきました。時期的にも、2011年末時点でPS3が発売されて5年、Xbox360が発売されて6年になります。そろそろ発表ぐらいはあってもよさそうな頃合いです。PS3とXbox360はWiiとは逆に、ファミリーなどのいわゆるライトユーザーと呼ばれる層の取り込みに苦労し、後発で2010年後半にそれぞれPlayStation Move モーションコントローラーやKinectといった、体を使って遊べる周辺機器を投入してきました。
日本では元気の無いXbox360のKinectも海外ではかなりの成功をおさめています。次世代ハードが発表されるとすれば、周辺機器の投入などで広げたゲームの幅を、どう吸収、そして発展させていくのかが問われていくのかもしれません。
共通しているのは、現世代での課題を次にどうカバーして、それらを矛盾せず1つの魅力的なハードとしてまとめあげることができるかということでしょう。いずれにしろ、2012年は大きなイベントなどでの次世代機に関する情報が発表が見逃せないことになりそうです。
最後に、ゲーム業界全体について、少しお話しして終わりたいと思います。