ちりも積もれば……
自動車保険に加入していて代理店を通して加入している人は、まだまだ圧倒的に多いといえます。そんな人で「ちょっと保険料負担が……」と感じている人は、この機会にダイレクト型への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?見積もりをしてみてすぐに体感できるのが保険料の安さ。割引等級が進んでいる人は特にそれを感じるでしょう。仮に年間5,000円安くなっただけでも5年で25,000円、10年で50,000円です。いつも見直しできずに継続してしまっている人は早めに見積もりをすれば慌てることなくじっくり検討できます。思い立ったが吉日。気になる保険会社のウェブサイトへ行って早速見積もりをしてみましょう。
今回の事例は、2台の保険のうち1台の保険をダイレクト型に切り替えました。
■相談事例調査
調査会社:エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社
調査対象:自動車保険の相談を受けているFP
調査年月:2011年11月
■相談者属性
記名被保険者年齢:43歳(既婚、子供あり)
性別:男性
職業:会社員
車種・車名:プジョー307
使用用途:日常生活・レジャー
使用地域:埼玉県を中心に関東圏全域
免許の色:ブルー
年間走行距離:5,000km未満
■見直し前・見直し後の契約内容
<見直し前>
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害:5,000万円
搭乗者傷害:なし
車両保険:なし
限定条件:夫婦限定
年齢条件:35歳以上
その他オプション:弁護士費用特約
■見直し後(更新後)契約内容
車両保険→エコノミータイプ車両保険
(免責:1回目事故0万円、2回目事故以降10万円)
使い分けてみるのも合理的
家計のスリム化を考えるならダイレクト型への切り替えはその効果を期待できる
悩みは車両保険を付けたいが保険料が高くなってしまうこと。満期を迎える車以外にもミニバンを所有していているので、プジョーは月に2、3回本人が乗るだけ。よってできるだけ保険料は安く抑えたいと考えています。2台とも代理店を通して同じ保険会社で加入していましたが、プジョーの保険だけでもダイレクト型へ切り替えてみたいが、という相談も受けました。
車を1人であるいは家族で2台以上所有している人もいます。今の20代や30代の年齢層は車へのこだわりや興味がなくなっていると聞きますが、特に40代や50代の世代は戦後のモータリゼーションの中で育っています。車へのこだわりやあこがれは他の世代を圧倒していると思います。相談者のように、普段の生活で必要な車の他に、趣味としての車を所有している人も多くいます。
2台以上の車を所有するためそれなりにランニングコストもかかり、自動車保険の保険料には結構シビアです。万が一の時のコストを闇雲に削るのはよくないですが、同等の補償とサービスを受けられるのであれば、一部もしくは全部の保険をダイレクト型にゆだねてみるのも1つの方法でしょう。
無料レッカーサービス、距離だけの比較はNG
ロードサービスの比較はレッカーサービスの距離だけでなく総合的に考えよう
趣味やレジャーで車を利用する人の場合、遠方へ出かけることが多いと思います。そんな時に事故やトラブルで車が動かなくなったら修理工場へ運ぶ必要があるでしょう。それを無料で行ってくれるのが自動車保険に付帯されているレッカーサービスです。
ここでよく話題になるのが無料でレッカーしてくれる距離のこと。保険会社指定修理工場へのレッカー移動は距離に関係なく無料としているところが多いようですが、自分で指定した修理工場へのレッカー移動は距離制限が設けられています。その距離は長い保険会社で100km。ほとんどが50km以下です。
特に趣味系の車の場合、修理するならここ! と決めている人が多いので距離が長いのは安心です。ただし、実際利用されている距離はというと、35kmを超えるレッカー移動をした人は4.8%しかなく(ソニー損保調べ)、50kmもあれば十分といえるかもしれません。
レッカー移動になった場合は、帰宅したり現地で宿泊したりする必要があり、費用補償もチェックしておく必要があるでしょう。修理後は、引き取りに行ったり自宅まで運んでもらったりする必要もあり、その補償もチェックしておくべきです。距離だけにとらわれずに、ロードサービスはトータルで比較検討しましょう。
次のページでは「一括見積もりは保険会社選びの入り口」を紹介します