失敗談1:住みたい街に住みたい! でも……
大きな公園に繁華街もある人気の街・吉祥寺。でも、それだけに家賃も高いです……
毎年発表される「住みたい街ランキング(2011年の結果は『住みたい街ランキング2011年 恵比寿がアップ』よりご覧ください)」はニュースなどでも取り上げられ、部屋探しをするときには気になる情報ですよね。ここで取り上げられる街は、様々な面で住みやすい街が多いのも確かです。せっかく都会に住むのなら、そんな人気の街に住んでみたいと思うかもしれませんが、人気の街は人気なだけあって家賃はもちろん高い。そして、特に引越しシーズンにあたる3、4月は競争も苛烈です。
ていねいに探していけば掘り出し物件もあるかもしれませんが、遠方からの部屋探しでは短ければ即日で、長くても数日で決めなくてはならない場合も多いでしょう。地域を限定しすぎず、沿線などにも目を向けて、部屋探しをした方がスムーズです。
もちろん、その街に住むことが第一条件という人は、他の条件を妥協して探すのも手。古さや狭さ、駅からの距離などの条件を下げていけば、借りられる部屋も見つかるでしょう。ただし、当初決めてきた家賃の希望額を上げるのは、あまりおすすめできません。食べたいものも食べられず、買いたいものも買えず……という暮らしでは、せっかく住みたい街に住んでも、毎日を楽しむ余裕も奪われてしまいかねませんので、注意。
失敗談2:都心から離れた部屋。確かに家賃は安かったけど……
利用するバスによっては、定期代が高額。家賃が安くても、交通費が高くては意味がない!?
都心の家賃は高いです。もう少し安いところを探そうとと、都心から離れた地域を探すことになりますが、学校や会社といった目的地が都心にある場合、そこに通うための交通費がかかります。例えば、Bさんのようにバスと電車を乗り継いだ場合、3ヶ月の定期代だけで3万円を越えてしまうことも。その半分でも家賃に回していたら、もう少し学校が近く、交通費のかからない場所に住むことができたかもしれません。
社会人の場合は勤務先が交通費を負担してくれるかもしれませんが、勤務先遠いと通勤時間が長くかかるだけでなく、残業などで遅くなる日が続くと、体力的にも負担が大きくなります。(ただし、勤務先が近すぎると、遅くまで残業できてしまい、かえって早く家に帰れない……という人もいましたが)
どの地域で部屋探しをするか考えるときに家賃の安さだけに着目せず、通勤・通学にかかる時間やその交通費も調べておくといいでしょう。Yahoo!JAPAN路線情報などを利用すると便利です。
次のページでは、引き続き、一人暮らし経験者の実体験に基づく失敗談とともに部屋探しの注意点を紹介していきます。