カレーリーフも自家製!? こだわりはそこかしこに
トマトとタマリンドなどが入った辛くて酸っぱいスープ「(トマト)ラッサム」。カレーリーフは店で栽培しているもの!?
そう、ここのカレーは、店主が何度も何度も作り直して、やっと好みの味に到達した作品、という印象を受ける。定番のチキンカレーにしても、ココナッツミルクを使ったフィッシュカレーにしても、スパイスの量やとろみ加減は、きっと、考えつくされた末の賜物。
透明感のある爽快感は引き算の賜物!?
チキンカレーとブリのカレー2種のセット。自家製ドレッシングがかかったサラダがつく。チキンは鮮烈な味。魚はココナッツミルクが適度にききマイルド
ひとことでいうならば、そんな分け方ができるけれど、共通点は、濃厚な旨みのあとに、透明感をまとった爽快さがやってくるところだ。ここインド富士のカレーは、スパイスや食材を足して得られる旨みではなく、いわば引き算のカレー。使う食材を減らすことで、旨みをひきだすカレーだと感じられた。
ワタシも南インドスタイルのカレーを作ることがあるけれど、いまだ好みの味を模索中……。ここのカレーを口にして「これだったのよね、ワタシが作りたいと思っていた南インドカレーは!」。ワタシの南インドカレーレシピ作成熱に火をつけてくれたインド富士の存在は、きっとずっと忘れることはないだろう。