節電リフォーム
断熱性能を上げる1stステップは窓から
家の中でも窓は熱の出入りが一番大きな場所です。新省エネ基準で建てた家の場合、夏の冷房時に外から家の中に入ってくる熱の71%が窓から、冬の暖房時に家の中から外に出ていく熱の48%は窓からというデータもあります。今あるサッシの内側に取り付け可能な内窓はマンションでも使用可。2011年11月より再開された住宅エコポイントの対象工事にもなっている(インプラス/LIXIL)
冬に暖房している時、窓方向から冷気が流れてきて寒いのも窓の断熱不足が原因です。スキマ風と勘違いされることも多いのですが、多くは窓ガラスで冷やされた空気や、ガラスを通して室内へ入り込んだ冷気が対流で風を起こしている 「コールドドラフト」 という現象です。
窓の断熱リフォームには、ガラスだけ断熱ガラスに交換する、今あるサッシの内側にもう1つ内窓を取り付けて二重窓にする、窓ごと断熱サッシに交換する方法があります。手軽にできるガラス交換リフォームについては下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
■リフォーム用エコガラスに交換するだけで、省エネで快適な家に
節電リフォーム
断熱性能を上げる2ndステップは屋根・床下・壁+換気
屋根や床下、壁面を断熱するためには、断熱材を入れて家をくるむようなリフォームを行います。断熱リフォームのポイントはスキマを作らないこと、結露しない工夫をすること、そしてシッカリした換気設備を取り付けることです。2003年(平成15年)、気密性が高まった住宅の室内環境を清浄に整えておくために必要な設備として、24時間換気システムの設置が義務付けられました。築9年より古い住宅には取り付けされていないことも多いので、断熱リフォームと共に換気設備の取り付けもしておきましょう。
部屋に合わせてサイズを選ぶ天井埋め込み型換気扇。内装リフォームや間取り変更リフォームの際に一緒に工事すれば効率的(パナソニック)
リフォームで使いやすい、天井裏や床下に潜って吹き付けるだけの手軽な断熱材を下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
■断熱リフォームで手軽に省エネ&快適
節電リフォーム
消費電力だけでなく、掃除のしやすさも省エネポイント
サッと取って丸洗いできるキッチンのフードファン(パナソニック)
エアコンや換気扇はフィルターが目詰まりすると能力が落ち、余分な電力を消費します。もちろん掃除が大変ならその分湯水を多く使います。
節水は水だけを節約すると思いがちですが、家庭の水は浄水場で処理をしてから各家庭へ供給されますので、節水することは社会の大きな節電につながります。もちろんお湯を沸かすエネルギーや洗剤の使用も減らせます。
と言うわけで、換気扇やエアコンを選ぶ際は省エネタイプを選ぶのはもちろん、掃除がしやすいかもチェックして節電に繋げましょう。
他にも、キッチン、浴室、洗面所、トイレ、給湯器の省エネ、節電リフォーム術、電気のスイッチを使った節電リフォーム術は下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
■エコリフォーム、省エネ設備の賢い選び方
■スイッチのリフォームで便利に節電
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