建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

純白のキャンバス[casa GAFU](5ページ目)

最寄りの私鉄の駅から徒歩5分の閑静な住宅地に、中庭のある住宅が完成しました。建て主と建築家の筒井紀博さんは、愛車が取り持つ縁で出会いました。総工費1,000万円台とはとても信じられないほど、高級感にあふれた仕上がりの住宅です。

執筆者:川畑 博哉

パーゴラのあるデッキテラス

 

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中庭
1. テラスから室内を見る。
2. リビングから中庭越しに眺めたテラス。
3. テラスの上のパーゴラは日除けにもなる。
4. ダイニングからの中庭の見下ろし。
5. 寝室の窓際から見上げた2階。右側はフィックスの大窓。


ガレージの上部はリサイクルウッドのテラスになっています。リビングの大きなガラス窓を開けば、そのまま外部とつながっていきます。ここは、いわば第二のリビング。「実はリビングから外を眺めたときに、どうしても隣家のテレビアンテナが目に入ってしまうのです。そこで目隠しとしてテラスの上にパーゴラを付けることを提案しました。」筒井さんの臨機応変のアイデアの効果は絶大。中庭に植えられたコハウチワカエデの緑や、白い外壁の上に広がる青空を眺めながら食事やお茶を楽しむことができる、寛ぎの空間となったのです。
これまでに20軒近くの住宅を設計してきた筒井さんにとって、初めての1,000万円台の住宅ですが、空間のアイデアと手間を惜しまない仕事によって、この家からはローコスト住宅の負のイメージは払拭されました。個性豊かなTさんご一家は、この家をキャンバス(画布)として、これからも美しく年月を積み重ねていくことでしょう。

◆建築データと建築家プロフィール


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