2、自分を大切に思う気持ち
人生の主役は、自分?家族?それとも“物”?自分と向き合い、自分を大切にしていきたいですね。
そういうことを考えずに浪費してしまう場合、自分自身が“自分の人生の主役”になっていないのでしょう。物を買うために家族や自分を犠牲にしているのですから。つまり優先順位の1番が“物”であり、人生の主役に成り代わってしまったのです。それには見栄や格好つけの意味を含んでいることもしばしば。「お金なんて何とかなる」と言いながら、パーッと使っていたり、無駄遣いを武勇伝のように話したり、細かなことは気にしなくても大丈夫な自分を演出したいだけなのかもしれません。
ムダに恰好をつけ、浪費することで不安定な状況に陥る人がいることを常に考えましょう。
そして、ムダな浪費に他人は面白おかしく話を聞いてくれますが、内心とても冷ややかな目で見られていることにも気が付きましょう。そうすれば、必要以上にお金を使いたい気持ちをクールダウンできるはずです。もっと自分と家族を大切にしましょう。
3、自己把握
3つめの要素は「自己把握」です。「自制心」と「自分を大切に思う気持ち」が身についたら、自己把握に取り組みましょう。家計の状態を変えるためのステップです。90日プログラムや、「消費」「浪費」「投資」の分類方式で、家計の現状や問題点を知る必要があります。最初に現状認識をする重要性は言うまでもないと思いますが、大切なのは、その後も何度となく立ち止まって、定期的に自己把握に努めることです。最初だけでなく、継続的な自分の見つめ直しのたびに、自分を客観視して、問題があれば改めることができることが“自己把握力”だと思います。
この力が付けば、貯金生活をバランスよく継続させる大きなファクターになります。当初貯められなかった人でも、貯められる人に変化した際、「以前と何が違いますか?」と聞くと、「自分をコントロールできるようになった」「自分を客観視できるようになりました」と答えるケースが、現場では特に多いのです。一人よがりではなく、自分を他者の目線から見つめる練習をしてみてください。
このように、3つの要素を変化させていくと、収入と欲望のバランスが取れるようになります。自分は危ないかも、と思った方は、ぜひ取り組んでみてください。