住みたい街 関西/住みたい街の見つけ方[関西]

住み心地と価格に関係はあるか?~相関関係を探る!(4ページ目)

住み心地のよい街に住みたい、でも住宅にかける費用は安いにこした事は無い。では、はたして住み心地がよく「不動産の安い街」はあるのか?「スーモマガジン」で過去に掲載されていた特集から、北摂や阪神間を中心に、行政区ごとの価格や住み心地の関係を見てみました。

田中 和彦

執筆者:田中 和彦

住みやすい街選び(関西)ガイド

最後は平均単価と住み心地点数の関係をみてみましょう。まずは下のグラフをご覧ください。
スーモの特集

     新築マンションの単価と住み心地
(クリックすると大きくなります)

「住み心地点数」が政令指定都市については区毎でなく市単位となっていたのでグラフに出ているのは大阪市、神戸市、京都市をのぞいた、主に北摂阪神間を中心とした行政区となっています(堺市だけは「単価」を「堺区」、「住み心地点数」を「堺市」でグラフにのせました)。

不動産価格が高いエリアほど住み心地が良い。荒っぽいですが、なんとなくそう思えます。なかには「高級住宅街は住み心地がよくない!」という方もいらっしゃるでしょうが、不動産価格が安いエリアほど住みやすい、というよりは一般的な考えでしょう。

そこでグラフを見ますと、確かに丸で囲っている部分のように、単価が高いほど住み心地点数も高くなっており、単価と住み心地は比例の関係にあります。が、しかし。丸が二つありますよね。「単価と住み心地が比例関係にある」グループが二つ存在しています。

高槻/茨木/摂津は住みにくい?

グループのうちの下にある方、高槻市/茨木市/摂津市/伊丹市/宝塚市/八尾市は、もう一方のグループと比べると単価に比して住み心地点数が低い、すなわち「住み心地の割には高いエリア」といえます。

もちろん「対象期間に発売されたマンションがそのエリアの相場を代表する様なマンションなのか?」「住み心地点数は、本当に住み心地を表せているか?」等の懸念は残ります。しかし、現実として今回みた様な傾向があるという事実は大変興味深いです。特に「住み心地の割には高いエリア」は、その理由が何であるかを探るのも、面白い課題ですね。

※今回の記事は「スーモ新築マンション(関西)」の「2011.7.12号関西25行政区住み心地調査」「2011.11.15号関西63市区価格データ」を参考にしております。




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