大人がハマる!? 横浜ならではの工場見学とは

横浜のキリンビール工場見学・崎陽軒横浜工場見学

京急「生麦」駅から徒歩約10分で、キリンビール横浜工場に到着(画像提供:キリンビール横浜工場)

無料で楽しめるとあって、全国的に工場見学がブームになっています。「横浜で工場見学」といえば、キリンビール横浜工場&シウマイでおなじみの崎陽軒 横浜工場が超定番。これらふたつの工場は、子ども連れのファミリーだけでなく、大人のグループが多いのが特徴です。大人がハマる、横浜の工場見学の魅力を探ってきました。

<INDEX>
  1. キリン横浜ビアビレッジ
  2. 崎陽軒 横浜工場
 

キリン横浜ビアビレッジ:できたて生ビールが3杯飲めるのが魅力

京浜急行 生麦(なまむぎ)駅から徒歩約10分のところにある、キリンビール横浜工場。全国にあるキリンビールの工場の中で一番古く、また最も規模が大きい工場です。約19万平方メートルの敷地があり、1分間に約2000本ものビール(350ml缶)を製造するほか、クラフトビールやチューハイ、カクテルなど多様化するユーザーの嗜好に応える製品を製造し、タイムリーに出荷しています。
 

日本のビール発祥の地・横浜ならではのロケーション

自然いっぱいの環境でビールなどが醸造されています(画像提供:キリンビール横浜工場)

自然いっぱいの環境でビールなどが醸造されています(画像提供:キリンビール横浜工場)

横浜は日本のビール産業の発祥の地。明治初期、現在の山手地区に醸造所が創設され、1907(明治40)年の麒麟麦酒株式会社の創設へとつながっていきます。1923(大正12)年の関東大震災で醸造所が全壊し、その3年後に生麦に移転、以来、ここでビールが醸造されています。横浜は、ビールとたいへん縁(ゆかり)がある地なのです。
 

生麦移転90周年を機に工場見学コースがリニューアル

ガラス越しに大きな仕込み釜を見ながら説明を聞きます(画像提供:キリンビール横浜工場)

ガラス越しに大きな仕込み釜を見ながら説明を聞きます(画像提供:キリンビール横浜工場)

横浜工場では「一番搾り うまさの秘密体感ツアー」とよばれる工場見学ツアーが開催されています。キリンビールだけの「一番搾り製法」の美味しさの秘密についてガイドさんの説明を聞きながら、ビールの醸造工程を学びます(工場見学60分、試飲20分)。2016年10月1日、生麦移転90周年を機に、見学コースがリニューアルしました。
 
1グループにガイドさんがつき、ビールの醸造工程について丁寧に説明してくれます(画像提供:キリンビール横浜工場)

1グループにガイドさんがつき、ビールの醸造工程について丁寧に説明してくれます(画像提供:キリンビール横浜工場)


これまで同様、ビールの原材料であるホップや麦に触れたり、「一番麦汁」と「二番麦汁」を飲み比べたりできるほか、新たに、プロジェクションマッピングによって仕込釜の内部のようすが見られたり、酵母が発酵するようすをミクロの世界で体感したり、これまでは見られなかったパッケージラインを見学したり、より体感型のコンテンツになりました。
普段あまり見ることのないビールの原材料(ホップ、麦)に触れることができるのも工場見学ならではの体験(2016年9月28日撮影)

普段あまり見ることのないビールの原材料(ホップ、麦)に触れることができるのも工場見学ならではの体験(2016年9月28日撮影)

プロジェクションマッピングで仕込釜の内部が見られる演出が新登場(2016年9月28日撮影)

プロジェクションマッピングで仕込釜の内部が見られる演出が新登場(2016年9月28日撮影)

一番搾り麦汁(左)と二番搾り麦汁(右)の飲み比べ。一番搾り麦汁は、みたらし団子のタレのような濃厚な味わい(2016年9月28日撮影)

一番搾り麦汁(左)と二番搾り麦汁(右)の飲み比べ。一番搾り麦汁は、みたらし団子のタレのような濃厚な味わい(2016年9月28日撮影)

リニューアル後から見学可能になったパッケージングコーナー。迫力ある映像を見た後、実際のラインをガラス越しに見学(2016年9月28日撮影)

リニューアル後から見学可能になったパッケージングコーナー。迫力ある映像を見た後、実際のラインをガラス越しに見学(2016年9月28日撮影)

ウェイティングコーナーもリニューアル。歴代の商品ポスターを眺めたり、写真スポットで撮影したりと楽しめます(2016年9月28日撮影)

ウェイティングコーナーもリニューアル。歴代の商品ポスターを眺めたり、写真スポットで撮影したりと楽しめます(2016年9月28日撮影)

工場見学以外の広報施設「ノミモノ・ラボ」が登場。モノづくりの楽しさが研究員の視点で体感できるフリースペース(2016年9月28日)

工場見学以外の広報施設「ノミモノ・ラボ」が登場。モノづくりの楽しさが研究員の視点で体感できるフリースペース(2016年9月28日)

 

見学後のお楽しみ! できたてビールの試飲

文字通り「工場直送」の生ビールを3杯まで試飲できます。工場見学限定のおつまみ付き(2016年1月27日撮影)

文字通り「工場直送」の生ビールを3杯まで試飲できます。工場見学限定のおつまみ付き(2016年1月27日撮影)

見学ツアーの最後は、お待ちかねの試飲コーナーへ。カウンターで生ビールをグラスにそそいでもらいます。できたてビールは泡がなめらかで、すっきり感が際立っていて、とってもマイルド。それを飲みながら、ビールを美味しく注ぐ「三度注ぎ(さんどつぎ)」のレクチャーも行われます。試飲時間は約20分間、キリン一番搾り、一番搾りスタウトなどの生ビールと、キリン生茶や午後の紅茶などのソフトドリンクが合わせて3杯楽しめます。近年、外国からの見学者が増えているそうですよ。
工場内のショップではここだけの限定グッズがいろいろ。試飲でもらう、おつまみも販売されており、人気です(2016年1月27日撮影)

工場内のショップではここだけの限定グッズがいろいろ。試飲でもらう、おつまみも販売されており、人気です(2016年1月27日撮影)

 

ビール工場見学だけじゃない! レストランやイベントも

2015年春にリニューアルオープンした「スプリングバレーブルワリー横浜」では、クラフトビールの楽しみ方を提案(2015年3月24日撮影)

2015年春にリニューアルオープンした「スプリングバレーブルワリー横浜」では、クラフトビールの楽しみ方を提案(2015年3月24日撮影)

キリンビール横浜工場には、キリンビールがつくるクラフトビールが味わえる「スプリングバレーブルワリー」と、バーベキューやジンギスカンが楽しめる「レストラン ビアポート」、2つのレストランが併設されています。美味しい料理とともに、ビールをグイッと。
※「スプリングバレーブルワリー」についての記事はこちら→キリンビールがつくるクラフトビールを横浜で!

また、施設内は緑がいっぱいで散策もできます。また「ビールづくり体験教室」や家族向けの「ファミリーツアー」などのイベントも行われていますので、公式サイトをチェックしてお出かけください(事前に申し込みが必要なイベントもあります)。
キリンビール横浜工場内には池や緑のビオトープがつくられており、横浜の自然環境を守る活動を展開しています(画像提供:キリンビール横浜工場)

キリンビール横浜工場内には池や緑のビオトープがつくられており、横浜の自然環境を守る活動を展開しています(画像提供:キリンビール横浜工場)

キリンビール横浜工場へ海からアクセスできる「キリン桟橋」が誕生。みなとみらい21地区などから約30分で到着可能になりました(2016年8月23日撮影)

キリンビール横浜工場へ海からアクセスできる「キリン桟橋」が誕生。みなとみらい21地区などから約30分で到着可能になりました(2016年8月23日撮影)

※キリン桟橋については公式ガイドブログへ→こちら
 

キリンビール横浜工場見学の予約方法

キリンビール横浜工場の見学は事前に予約が必要です。インターネット、電話で3ヵ月前の1日から受け付けされています。当日でも空きがあれば見学可能ですが、必ず事前に電話で空き状況を確認してからお出かけください。

【DATA】キリンビール横浜工場
住所:横浜市鶴見区生麦1-17-1
アクセス:京浜急行 生麦駅より徒歩約10分、JR京浜東北線 新子安駅より徒歩約20分、JR京浜東北線 鶴見駅よりタクシーで約10分
※飲酒運転防止のため、車での来場はご遠慮ください。
所要時間:約80分(ガイドツアー60分、試飲20分)
スタート時間:10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、16:00
定員:各回2名~35名 ※1名でも申し込み可能ですが電話連絡が必要
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌平日休館)、年末年始 ※臨時休業あり
予約方法:インターネット、電話にて受付(3ヵ月前の1日から)
予約・問い合わせ:045-503-8250(10:00~17:00)※休館日を除く
URL:キリンビール横浜工場

 

崎陽軒 横浜工場:できたてシウマイが食べられるのが魅力

新横浜駅からバスで約10分で崎陽軒 横浜工場に到着(画像提供:崎陽軒)

新横浜駅からバスで約10分で崎陽軒 横浜工場に到着(画像提供:崎陽軒)

新横浜駅からバスで約10分のところにある、崎陽軒 横浜工場。横浜土産の定番「シウマイ」は、すべてここで製造されています。2017年8月から工場見学ルートがリニューアルし、これまでのシウマイの製造ラインに加えて、新設された弁当の製造ラインもガラス越しに見られるようになりました。
 

横浜で愛されて100年以上! 崎陽軒のシウマイの製造ラインを見学

横浜市民、神奈川県民ならずとも、「おいしいシウマイ」のできる工程を見学したい!と思うもの(画像提供:崎陽軒)

横浜市民、神奈川県民ならずとも、「おいしいシウマイ」のできる工程を見学したい!と思うもの(画像提供:崎陽軒)

崎陽軒は1908(明治41)年に創業した歴史ある会社。横浜駅の売店からはじまり、1928(昭和3)年、「横浜に名物を作ろう」とのことで、横浜中華街の店で突き出しとして出されていたシウマイに注目、試行錯誤の末に「冷めてもおいしい」シウマイが誕生しました。シウマイ弁当は1954(昭和29)年から発売開始に。2008年に創業100周年を迎え、「名物・名所の創造」の可能性に挑み続けています。
崎陽軒 横浜工場では2017年から弁当製造ラインが新設され、ガラス越しに製造ラインが見学できるようになりました(画像提供:崎陽軒)

崎陽軒 横浜工場では2017年から弁当製造ラインが新設され、ガラス越しに製造ラインが見学できるようになりました(画像提供:崎陽軒)

見学ルートには崎陽軒のシウマイに入っているしょう油入れ「ひょうちゃん」の歴史がわかる展示も(2017年7月12日撮影)

見学ルートには崎陽軒のシウマイに入っているしょう油入れ「ひょうちゃん」の歴史がわかる展示も(2017年7月12日撮影)

工場見学の所要時間は約90分。崎陽軒の歴史がわかるVTRを観た後、シウマイの製造工程を見学します。しょう油入れのひょうちゃん展示や駅弁の歴史、シウマイ弁当のひみつについて学んだ後、弁当の箱詰めラインを見学します。最後はお待ちかね、できたてのシウマイとシウマイ弁当のおかずなどの試食タイムです(グループ分けや時間帯により見学の順番が変わる場合があります)。
 

ロボットアームのしなやかな動きに魅了される人が続出

蒸しあがったシウマイを箱につめる、移載ロボット。アームの動きがしなやかで女性的。この動きにハマる見学者が続出!(画像提供:崎陽軒)

蒸しあがったシウマイを箱につめる、移載ロボット。アームの動きがしなやかで女性的。この動きにハマる見学者が続出!(画像提供:崎陽軒)

シウマイを作っている現場は、意外にも働いている人がたくさん。機械でできるところ、人の手と目で検品しながら作業するところ、それぞれの良い部分がミックスされているそう。ここではシウマイが1日約80万個も作られます。3つの工場で作られているお弁当3万9000食(内シウマイ弁当2万3000食)分のシウマイも含まれます。そのまま食べられる 「昔ながらのシウマイ」は箱につめられたら、即、配送車に載せられて工場を出発、約150ある店舗などに“できたて”が届けられます。
シウマイの材料は昔からずっと同じで、豚肉、玉ねぎ、干帆立貝柱、グリーンピース、塩、コショウ、砂糖、でんぷんと皮に使う小麦粉。混ぜ合わされた材料が成型機へ(2017年7月12日撮影)

シウマイの材料は昔からずっと同じで、豚肉、玉ねぎ、干帆立貝柱、グリーンピース、塩、コショウ、砂糖、でんぷんと皮に使う小麦粉。混ぜ合わされた材料が成型機へ(2017年7月12日撮影)

 

崎陽軒のシウマイ弁当など弁当の製造ライン見学ルートが新設

2017年8月の見学コースリニューアルで、新設された弁当の製造ラインの見学もできるようになりました。この日作られていたのはシウマイ弁当。ごはんを折に入れた後、シウマイなどのおかずが次々に詰められていきます。最後は紐をかけて出来上がり。約20人ものスタッフの手によって作られているとは、ビックリです。ますます“シウマイ弁当愛”が大きくなりますね!
弁当の製造ラインをガラス越しに見学できるルートが2017年8月に新設(画像提供:崎陽軒)

弁当の製造ラインをガラス越しに見学できるルートが2017年8月に新設(画像提供:崎陽軒)

流れ作業でシウマイ弁当が完成していきます。手際の良さにビックリ!(画像提供:崎陽軒)

流れ作業でシウマイ弁当が完成していきます。手際の良さにビックリ!(画像提供:崎陽軒)

シウマイ弁当の紐は横浜の工場でつくられた証。人の手と合わせて「ひもかけ機」も導入されます(2017年7月12日撮影)

シウマイ弁当の紐は横浜の工場でつくられた証。人の手と合わせて「ひもかけ機」も導入されます(2017年7月12日撮影)

 

シウマイ工場見学後のお楽しみ! できたてシウマイ&おかずの試食

工場を見学した後は、できたてのシウマイやシウマイ弁当のおかず、崎陽軒で作られているお菓子などを試食。内容は日によって異なります(2017年7月12日)

工場を見学した後は、できたてのシウマイやシウマイ弁当のおかず、崎陽軒で作られているお菓子などを試食。内容は日によって異なります(2017年7月12日)

見学後は、できたてのシウマイとシウマイ弁当のおかずなどを試食します。できたてのあたたかいシウマイを味わえるのは、工場見学した人だけの特典。できたてシウマイはやわらかく、干帆立貝柱の風味が倍増しているように感じました。いつも食べている「シウマイ」とは一味ちがいます!
シウマイ娘のコスチュームを着て記念撮影できるコーナーも(2011年10月11日撮影)

シウマイ娘のコスチュームを着て記念撮影できるコーナーも(2011年10月11日撮影)

工場入口にある「プチミュージアムショップ」では、ひょうちゃんグッズをはじめ、崎陽軒の商品が購入できます。その場で食べられる「工場できたてアツアツメニュー」の販売も(2013年10月30日撮影)

工場入口にある「プチミュージアムショップ」では、ひょうちゃんグッズをはじめ、崎陽軒の商品が購入できます。その場で食べられる「工場できたてアツアツメニュー」の販売も(2013年10月30日撮影)

 

崎陽軒 横浜工場見学の予約方法

工場見学は無料とあって、2016年は1年間に約2万人が訪れるほどの人気で、予約は常に3ヵ月先まで満席という状況でした。今回のリニューアルで1回の受け入れ人数を100人から180人に増やし、WEB予約が開始、より多くの方に見学してもらえる体制を整えた、とのこと。工場見学は、週4日(水・木・金・土曜日、毎月月末と年末年始を除く)で、1日4回(9:30~、11:00~、12:30~、14:00~)開催。3ヵ月前から受付となります。

安心安全なものづくりがわかる、崎陽軒 横浜工場の工場見学。予約にチャレンジして訪れてみては。

【DATA】崎陽軒 横浜工場
住所:横浜市都筑区川向町675-1
アクセス:JR・市営地下鉄 新横浜駅から、市営バス(300系統「仲町台駅」)にて約10分「港北インター」下車、徒歩約5分
駐車場:3台(要予約)
所要時間:約90分
見学時間:水・木・金・土曜日の1日4回(9:30~、11:00~、12:30~、14:00~)
※毎月月末と年末年始は見学はお休み
定員:1名~45名
予約方法:崎陽軒WEBサイトより⇒崎陽軒の工場見学(3ヵ月前の同日から)
問い合わせ:TEL 045-472-5890(9:00~12:00、13:00~17:00)
URL:崎陽軒

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