中古車/中古車の買い方

ミニバンは「売る」ことを考えて買うべし!(2ページ目)

いまや「ファミリーカー」の代名詞ともいえるミニバン。その人気は衰えず、自動車メーカーも積極的にモデル投入していますが、その多さ故、何を選んでいいか分かりにくいというのもまた事実。今回は「リセールバリュー」を考慮した中古車視点で、いま買うべき新型ミニバンをチェックします。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ミニバンの中でもハイブリッドは特にオススメ

資産価値が高くお買い得なミニバンですが、中でも今オススメなのがハイブリッドモデルです。ハイブリッドカーというとトヨタのプリウスのようなハイブリッド専用車種が思い浮かぶと思いますが、実はミニバンにも数は少ないものの、トヨタのエスティマハイブリッド(現行)や、アルファード/ヴェルファイア(現行)などがあります。

トヨタ・エスティマハイブリッド

人気のミニバンでなおかつハイブリッドとなると鬼に金棒状態。リセールバリューも期待できる。写真は現行のエスティマ・ハイブリッド

例えば原稿執筆時点で2006年式の走行距離4.8万km(修復歴なし)で240万円というエスティマハイブリッド(グレードはX)を見つけました。このエスティマ・ハイブリッドと同じ新車時価格(363.3万円)が同じガソリン車、2006年式エスティマ3.5アエラスSパッケージ4WDを見てみると、走行距離4.6万kmで207.9万円。このように、新車時価格・年式・走行距離が同じでもハイブリッドモデルのほうが30万円以上高いプライスタグがついています。装備やキズの有無などで多少の誤差はあるでしょうが、リセールバリューを考えれば、やはりガソリン車よりハイブリッドモデルなのです。


ミニバンはハイブリッドが結局オトク!?

トヨタ・アルファード

9月に登場したアルファードのハイブリッドモデル。このモデルの登場で、ミニバン×ハイブリッドの人気に拍車がかかることは間違いない

昨今ハイブリッドモデルが続々と登場しているように、世の中は今、環境に優しく燃費の良い車を求めています。世界的に見てもエコカーへの意識が高まっていて、自動車メーカー各社が燃費を競い合っているほどですから、このトレンドはまだまだ続くと思われます。

その点3列シートを備えるミニバンは、どうしてもボディが大きくなりがちで、それゆえ燃費面で他車種と比べると見劣りしがちです。しかし例えばエスティマ・ハイブリッドの10・15モード燃費は20.0km/リッターと、コンパクトカー並みの値となります。ですから、ミニバンでもハイブリッドモデルならエコだし、ガソリン代などのランニングコストも安く済みます。また先述の通りリセールバリューも高いので、購入してから手放すまでのトータルコストがとても安く抑えられるというわけです。

一台で大人数を乗せて移動できる楽しさや、買い物での便利さなどを手放すことなく、トータルでコストを安く抑えられるミニバンのハイブリッドモデル。多少新車時価格が高くても、結局はトクをするクルマです。
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