建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

自然素材仕立てのコンパクトな住まい[南沢の小住宅]

若いご夫婦と小さな女の子の3人が住まう建築面積15坪のコンパクトな住宅です。シンプルなライフスタイルのご夫婦に合わせて設計された、自然素材に包まれた大きな吹抜け空間と、薪ストーブが創る暖かな家です。

執筆者:川畑 博哉

フランク・ロイド・ライトが設計した明日館で結婚式を挙げたTさんご夫妻。奥様は以前に池袋でカフェを開いておられ、明日館の近くの建築家の若原一貴さんが設計した、骨董店のあるご両親の家もご存知でした。ご夫妻はその「あがり屋敷の家」がすっかり気に入り、さっそく若原さんに設計を依頼されました。住みやすい環境を求めて土地探しをしたところ、縁あって明日館の母体である自由学園の近所に、家を建てることになりました。

竹林の先の白い家

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外観

1. 北西の角地に建つ。主な窓は西側の1階と2階に1つずつ。外壁は弾性アクリル塗装。
2. 植栽計画は「庭工 永久保」の永久保さんが担当。15種以上の樹種を植えて面積以上の広がりを演出している。
3. 塀のトップ(笠木)に大谷石を載せている。塀の奥は勝手口への通路。
4. 木製サッシュのガラス引戸は幅1.4m、高さ1.5mの特注品。
5. コンクリートの三角の中庭は約3坪。


最寄りの駅から落合川を渡り、竹林公園と住宅地の間の細い道を登って行くと、やがて落ち着いた住宅地にたどりつきます。さらに足を進めると、視界の先の角地に真っ白い家が現れます。足元は道路と塀の間の1.5m幅に雑木林のような自然な樹木が植えられ、壁には大きな窓が2つ。そして屋根の上には煙突。なんとも微笑ましい外観です。西側の壁は真ん中でわずかに折れ曲がっていて、窓を守るかのように立ち上がったブロック塀との間に、三角形の小さな中庭があります。

◆建築家プロフィールと建築データ


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