大量生産されているクロスを使用することで、建築コストを押さえ、そして家賃もお手頃価格に設定するのが一般的です。もちろん、借りる側もそのことは理解しているので、賃貸住宅にオシャレさを求めると、家賃が高くなることは承知しています。
でも・・・しばらくの間でもマイホームとして暮らすなら、自分好みの部屋仕様にしたほうが断然楽しい!それが平均相場の賃料ならなおさらです。
今回、入居者が壁紙(クロス)を選ぶことができる賃貸マンションがあるということで、取材させてもらいました。
まさに「自分だけの住まい」感がアップ!
最近、入居したという新婚のKさん夫妻のお部屋を見せていただきました。実際の部屋をみて、とにかくびっくり!これが賃貸なのかと思うほど、カッコよく、そしてオシャレな部屋だったのです。
たかが壁紙と思うことなかれ。壁紙の選び方で、まるでデザイン雑誌に紹介されているような空間になっていました。
「ニューヨークのアパートメントのイメージにしたかったのです!」
と嬉しそうに話してくだるKさん。まさに、そのイメージにピッタリでした。
情熱的な赤とシックなレンガ調のクロスを採用した寝室
最初にリビングに入って、まず目に飛び込んでくるのは、壁一面に貼られた赤一色。天井は、ペンキを塗ったようなマットな質感のある白一色。そして、アクセントになっているのが、一部の壁に貼られているレンガ調の立体感のある壁紙で、柱や梁にも同じクロスが貼られており、まるで海外のしゃれた街角のよう。
室内のインテリアは、コーディネートされたライト、スタンド、マガジンラック・・・。
すべてが洗練された空間が演出されています。
「ニューヨークのアパートメントのような雰囲気にしたかったのです」と、話してくれるのはKさん。まさにイメージ通りです。
梁部分や壁の一面だけを違う種類の壁紙にするのは、貸主側(施工側)からすれば大変で面倒なことですが、かなり画期的で斬新。
落ち着いたブルー&ブラックでまとめられた寝室。大人の空間だ
大胆な花柄をセレクトしたモダンな和室
Kさん夫妻に説明を受けていると、賃貸マンションではあるものの、「自分で創った家」という賃貸ではないような、家への愛着や、その空間で暮らすことの喜びがつた合わってきます。その話を聞いていたオーナーの青木さんは、「Kさんのように喜んでいただけるのが、何よりうれしいですね」と満面の笑みでした。