長引く景気の低迷や災害などで、不動産の資産価値下落のニュースがメディアに載る機会が増えてきたように思います。自分の家を建てる時、あまり意識しないかもしれませんが、こんなニュースが流れてくるのと、ふと気になるのがわが家の資産価値です。自分が快適に暮している住まいであれば、さほど気にすることはないと思いますが、長く暮らしていると、ライフスタイルの変化や転勤など、思わぬことで売却しなければならないことが起こるかもしれません。これから家を建てるとなれば、そういったことも配慮するに越したことはありません。

資産価値については、わが家の資産価値を判断するポイント10として記事にしましたが、今回は、わが家の資産価値を考える時、その中でもどこに重点をおくとよいかを説明しましょう。

資産価値を決める「立地」という要素

住宅街

資産価値をはかる要素として「立地」はまず最初にあげるべき要素でしょう

一般的に、不動産を選ぶ際にいわれるのは「資産価値の高い物件を選べ」ということですが、住宅のどこに資産価値があるかというと、それは「立地」と「建物」に集約されると思います。

なかでも、資産価値を判断する基準として、第一に考えなければならないのが立地です。なぜなら、日本では、住宅は古くなるにつれてその価値を下げるのが一般的だからです。それに対して、土地は、昨今の不景気などで価格を下げているようですが、その価値がゼロになることはありません。ですから、資産価値の高い家を建てたいのなら、まず立地を考えなければなりません。

資産価値の高い立地とは、具体的には、交通アクセスの利便性や、その土地が持っている歴史やイメージも重要な要素となります。すでにブランドイメージが確立されている住宅街は、やはり資産価値の高いエリアです。そういった、いわゆる高級住宅地でなくても、都心に近く交通の便がよいとか、学校、病院、公共施設が整っている土地なら高い評価になるでしょう。

また、新たな鉄道路線が開通したり、開発の手が加えられる予定がある地域の土地なら、いずれ資産価値が上がる可能性があるでしょう。このような土地なら、将来、大きく評価が下がる可能性も低いので、資産価値の維持が可能です。

さらに、最近では地震による液状化など、災害による被害に関心が高まっているためか、地盤のよい土地や高台に人気が集まっています。そのため、交通などの利便性などの環境だけでなく、その土地がどれだけ災害に遭いにくいかなども価値判断の基準のひとつになりつつあるようです。いずれにしても、立地のよい物件を選ぶことは、「資産価値の高い物件」の必須条件といえるでしょう。

では、「建物」の資産価値は、どう考えたらよいのでしょうか? 次ページで考えてみましょう。