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クーペより先にやってきたBMW6シリーズカブリオレ(2ページ目)

クーペよりも先に日本に導入されたBMW6シリーズのカブリオレ。美しいスタイリングとエレガントなインテリアを持ち、走行時でも開閉可能なフルオートマチック・ソフトトップを採用する、最高にゼイタクなプレミアムラグジュアリーオープンカーである。見た目の魅力に加え、パワフルでスムーズなエンジンや、しなやかなサスペンションと俊敏なハンドリングがもたらす走りも、まさにBMWが「駆け抜ける歓び」に満ちていた。

やはり「駆け抜ける歓び」に満ちたドライブフィール

BMW650iカブリオレ エンジン

650iには、ツインターボに高精度ダイレクトインジェクションシステムを組み合わせた4.4L V型8気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。最高出力300kW[407ps]、最大トルク600Nm[61.2kgm]。640iには、ツインスクロールターボ、高精度ダイレクトインジェクションシステムにバルブトロニックを組み合わせた3リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力235kW[320ps]、最大トルク450Nm[45.9kgm]


試乗したのは650iカブリオレ。もちろん動力性能はとても強力で、この上なくスムーズな吹け上がりを楽しむことができます。8速ATのフィーリングも、いつ変速したかわからないほど極めて滑らか。筆舌に尽くしがたいほどのエンジンフィールを堪能させてくれます。

さらにこのクルマはフットワークも絶品なのです。先代の6シリーズカブリオレは、けっこう固めの設定になっていたので、今回もその延長上かと思っていたところ、まったくそんなことはなく、驚くほどしなやか。650iカブリオレには電子制御の無段階可変サスペンション・ダンパーと電子制御の前後アクティブ・スタビライザーを統合制御する「アダプティブ・ドライブ」が標準装備(640iカブリオレではオプション)されるのですが、これが非常にイイ仕事をしているようです。
BMW650iカブリオレ リア

BMW伝統のL字型リアコンビランプにLEDライトバーを採用。トランクリッドの輪郭およびナンバープレートまわりにもスポーティなV型ラインを取り入れ、ダイナミックさを演出


状況に合わせて瞬時に4 輪のダンパーの減衰力を自由自在にコントロールし、最適な乗り味をもたらすというもので、おかげで乗り心地は常にずっと快適なまま、攻めた走りでも大きく姿勢を変えることもなく、終始フラットに路面をなめるように走っていきます。さらに、好みに合わせて「コンフォート」、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」の走行モードを選択することができる「ダイナミック・ドライビング・コントロール」といった最先端のテクノロジーも与えられています。
BMW650iカブリオレ インパネ

すべての重要な操作系をドライバーの手が容易に届く範囲に配置。助手席側のダッシュからセンターコンソールにかけてのデザインが特徴的。ダッシュ最上部中央に配置された10.2インチ高解像度ワイドディスプレイにはクロームの枠が施された独立型フラットスクリーンを採用。メーターパネルに 7 シリーズや5 シリーズでも好評のブラックパネルテクノロジーを採用


また、走行速度に応じて後輪の操舵角を変化させることで、中低速域での俊敏性と取り回しの良さと、高速域での走行安定性を高めるという「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)」が搭載されています。おかげで、この大きさのクルマとは思えない俊敏なハンドリングと安定感のある走りの両方を、それぞれの相応しいシチュエーションで最適に味わうことができるのも特徴です。

価格は両グレードとも1000万円オーバー。最高に贅沢で、BMW ならではの「駆けぬける歓び」に満ちたドライブフィールを堪能させてくれる、珠玉の2+2カブリオレの登場です。
BMW650iカブリオレ フロント

キドニーグリルとエンジンフード上のV型のラインがダイナミックな印象を高める。片側2灯式のバイキセノンヘッドライトにLEDスモールライトリングを新たに採用。水平に大きく開いたエアインテークと、その左右に配置されたLEDのフォグランプがワイド&ローイメージを強調


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