エスニック料理/おすすめインド系料理店

東京のネパール料理店を牽引する 「サンサール」(3ページ目)

オープンから十数年。この店をこよなく愛する方々に支えられ、ネパールの家庭料理を伝え続ける実力店。久しぶりにこの店の扉を開いてみると、以前と変わらない料理にほっとするとともに、揺るぎない魅力を再認識することができた。ぜひ一度は訪れてみたいネパール料理店である。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

家族の健康を考えて作るお母さんの味

豆のお好み焼き「ウォー」

ナイフを入れると、なかから卵がとろ~りと流れでる、豆のお好み焼き「ウォー」。カレーソースと卵をたっぷりと絡めていただこう!

豆から作られる「ウォー」。豆のお好み焼きとでもいえるこの料理も、ネパール料理を食べ慣れないかたにとっては、最適な料理だといえるだろう。ウォーはさまざまなタイプがあるのだが、サンサールでは、上にカレー味のソースがかかっており、豆の生地にナイフをいれると、なかから卵がとろ~りと流れ出てくる。卵の半熟具合がこの上なくよく、カリッと焼かれた生地につけて食べると最高だ。以前は、卵に完全に火が通っていることがあったのだが、今回は写真の通り。生地を切った瞬間、にんまりとしてしまった。

ラッサムスープ

豆とトマトの辛酸スープ「ラッサムスープ」

サンサールの料理は、オフィシャルHPにもあるように、油を控えめに仕上げた上品な味わいという印象を受ける。それは、家族の健康を考えて作るお母さんの味。身体がすんなりと受け入れる食べ飽きない料理だといえるだろう。

この店を切り盛りしてきた女性オーナーは、基本的に小岩店で腕をふるっているが、毎週金曜日には、新宿店のキッチンに昼夜立たれるのだという。絶大な人気を誇るこの女性オーナーの料理が新宿店でも頂けるのは嬉しいこと。小岩はちょっとアクセスが……というかたも、ぜひ。

でも、毎日サンサールの料理を作り続けている他の料理人たちの料理も、これまたほっとする味わい。年月が経っても支持される店は、料理人の層が厚いところにもあるのだなぁ、としみじみ思ってしまう。

“世界”を意味する「サンサール」。これからも、国境を越えたここ日本で、ぜひネパールの家庭の味を伝え続けていただきたいと思います。

外観

黄色から鮮やかな赤色にイメージチェンジした店頭。駅からは歩いて10分程。

ネパール・インド料理 「サンサール」
<小岩店>
東京都江戸川区南小岩5-18-16
営業時間 11:00~14:30 17:00~23:00
定休:年中無休
アクセス:Yahoo!地図情報

<新宿店>
東京都新宿区新宿6-13-8
営業時間 11:00~14:30 17:00~23:00
定休:年中無休
アクセス:Yahoo!地図情報

お店のオフィシャルHP:サンサール
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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