2世帯住宅にしたら家計はどうなるのかな?

2世帯住宅にしたら家計はどうなるのかな?

前回のコラム「少子高齢化時代の住まいと家計~3世代協力家族」では、2世帯住宅を含めた「3世代同居」とか、「3世代近居」などをして、世代間で家事・育児・介護などを助け合う、「3世代協力家族」が、共働きを前提にした、今後の住まい方、家族のあり方として選択肢の1つになるのではないか、という内容のお話を書きました。今回は、マネーという視点で、2世帯住宅に焦点をあてて、考えてみましょう。

【記事のインデックス】
2世帯住宅と家計……1P目
2世帯住宅は相続税対策になる?……2P目
2世帯住宅を支援する自治体制度……3P目

 

 

2世帯住宅と家計

■住宅購入費が抑えられる!
子どもの世帯から見て、2世帯住宅を建てる家計の面のメリットとして、住宅購入資金のコストが低く抑えられるということが挙げられます。ヘーベルハウス「二世帯住宅研究所」の調査でも、子世帯妻が回答した「同居の理由」で、「独自に家を持つことが困難だから」が、3割強で4番目の理由に挙がっています。

建物については、防音設計にしたり、住宅設備が重複したりして、一般的な住宅よりも建築コストはかかりますが、親所有の土地の上に建物を建てるので、土地購入費用がかからず、子ども世帯が負担する住宅取得費用総額は低く抑えるのが一般的です。マイホーム取得のために親の援助を受けようと持って、両親に相談に行ったところ、親の側から2世帯住宅の提案があったという話もよく聞きます。

 

※ヘーベルハウス「二世帯住宅研究所」2005年「二世帯同居この10年」調査より

※ヘーベルハウス「二世帯住宅研究所」2005年「二世帯同居この10年」調査より


■生活費も抑えられる?
次に生活費についてはどうでしょうか? 一昔前の2世帯住宅であれば、台所が2つあるけれども、基本的にはメインの台所を使って料理をする、完全な同居に近い2世帯が比較的多かったです。水道光熱費や食費などの生活費を合算して、それぞれが負担する場合は、単独で生活費を払うよりも低く抑えられるかもしれません。

けれども、最近は2世帯住宅といっても、電気メーターなどは分離して、子どもの世帯、親の世帯が独立して家計を負担するのが一般的になっています。生活費まで親に面倒を見てもらうというのでなければ、生活費については、2世帯住宅だからメリットがあるということはないようです。

■保育費用を抑えられる?
共働き夫婦の多くは、育児休職から復帰すると子どもを保育園に預けることになるでしょう。夫も妻も仕事が忙しくて保育園の定時に迎えが間に合わない場合は、延長保育などを利用することになります。この場合、祖父母が保育園まで迎えにいくことができれば、延長保育代などの追加保育コストを減らすことができます。

親のスネをかじるというのは、あまり良くありませんが、2世帯住宅を家計という視点で見ると、メリットは大きいといえるでしょう。

>>2世帯住宅は相続税対策になるって本当?