マンション相場・トレンド/新築マンションレポート

注目タワーが続々デビュー シニアが支えるタワー需要(2ページ目)

震災時の揺れの影響で、売れ行きが懸念されたタワーマンションマーケット。首都圏では、意外にも即日完売物件がでるなど好調物件が目立ちます。震災後のタワーマンションの動向を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

住み替え先は、買い物が便利、交通利便性高い、駅近が希望

シニア層の住み替え先の環境として重視するポイントは、スーパーなどの買い物をする店が近くにあるがトップ。交通利便性や駅からの近さが続きます。生活利便性の高い環境を求めていることがわかります。
 
「シニア世代の住み替えに関する意識調査」

シニア世代は、買い物の便利さ、駅近いところを希望。出典:「シニア世代の住み替えに関する意識調査」三井不動産販売

年代別では、高齢になると病院が近くにあることの重視度合いが高まっています。タワーマンションは、利便性の高い駅前で行われるケースが多く、商業施設やクリニックなども入る複合開発が多いのも事実です。駅前タワーの購入者にシニア層が目立つのもこうした要因があります。
 
「シニア世代の住み替えに関する意識調査」

耐震性への関心は、今回の震災によって高まっている。出典:「シニア世代の住み替えに関する意識調査」三井不動産販売

また、震災によって耐震性の高い住宅に住むニーズは高まっています。それと同時に子供の近くに住みたいといった意識も高まっているようです。
 

タワーマンションがこの秋以降、続々デビュー
防災性能や耐震性をチェックしよう

この秋以降も、注目のタワーマンションが続々デビューします。中でもこれから注目なのは湾岸エリアの「ザ・パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス」(総戸数883戸 三菱地所レジデンス)と「プラウドタワー東雲キャナルコート」(総戸数600戸 野村不動産)です。

「ザ・パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス」は、免震構造を採用した地上49階地下2階建てのタワーマンション。3階から48階の住戸のある各階に防災備蓄庫を設けるなど防災面の配慮が充実。長期優良住宅としての認定も受けています。

「プラウドタワー東雲キャナルコート」は、総面積約16.3haの水辺の開発街区東雲キャナルコート内の地上52階地下2階建てのタワーマンション。空地率53%で森の広場など豊富な緑を配し、東京都のマンション環境性能表示で、5つの評価項目すべてで3つ星を獲得しています。

震災から半年が経ち、建物の構造だけでなく、防災面や耐久性能など環境への配慮も感じます。他にも都心部や中核駅の供給が控えています。今秋以降のタワーマンションにご注目ください。



 
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