アランチェート (神戸・三宮)(2ページ目)

ディナーコースより

 それでは、ディナーコース(3800円)の内容を御紹介していきます。

・前菜10種盛り合わせ
地産地消ということで、まずは兵庫近郊の食材を多用した前菜盛り合わせが登場です。ディナーコースなら上写真のように10種類盛り！

この日の内容は｢活け明石タコのカルパッチョ｣｢平目のカルパッチョ｣｢ヨコワとカポナータ」「鴨と兵庫産イチジク」「野菜のバーニャカウダ」「ローストポークとトンナート」「生ハムメロン」「トマトとモッツァレラチーズ」「スルメイカのイカスミ煮」「フリッタータ」と、どれも実に手の込んだ料理ばかり。明石タコのカルパッチョはもちろん、コラトゥーラで下味を付与したローストポークや、香草マリネして燻製ローストした鴨と新鮮な地元のイチジクを組み合わせたものなど、シェフの地産地消に対する情熱を凝縮したような見事な仕上がりです。

・パスタ
パスタはシェフの定番たる一皿「生雲丹のクリームソース　スパゲティーニ」。ランチでも追加料金で選べるようですが、さすがに定番にされているだけあって完成度も高く、雲丹の風味とクリームの滑らかさ、そして塩のバランスが秀逸。

もちろん、「アランチェート」には兵庫の地の食材を使ったパスタもありますが、初訪問の方はまずはこの定番パスタを食されることをオススメしたいですね。

・メイン
メインは淡路のコブ鯛を使ったトルティーノ。カラッと揚がったジャガイモと、しっとりと旨味の乗ったコブ鯛の食感のコントラストも抜群でしたが、そこに香草のブーケが纏わせてあり、さらにアーティチョークやポルチーニ等々、具材が盛り沢山！　しかもどれ一つとっても絶妙な味付けと火入れ具合で、皿の上が兵庫とイタリアの美味饗宴を果たしているかのよう。シェフの料理への気合がビンビンと伝わってくる、実に気迫溢れる逸品です。


次ページでは、元パティシェのシェフが作るドルチェを御紹介です。