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食料備蓄スペース10のお手入れ術(3ページ目)

防災視点から各家庭で水や食料を備蓄する動きが進んでいます。しかし昨今の住まい事情の中で、冷蔵庫や食品庫以外の場所で食料を備蓄する際には注意しなければならない点が多々。それを10にまとめました。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

6.備蓄食料の保管方法を工夫すること

玄米などの一部は、脱酸素化した「スーパー備蓄米」などとして売られています。こういった商品を選んで買うのも一案。ただしかなり割高になっています。一般家庭では、空の清潔なペットボトルに詰め替えた後にカイロを入れて脱酸素化するのが低コストのようです(詳しい方法は各自検索してみてください)。食品類は、段ボールよりも衣料用プラスチックコンテナなどに収納するほうが衛生的に保管できます。


7.気温や湿度に左右されない備蓄食料はよりヘビーな環境に移動させること

場合によってはベランダに置いた保管コンテナなども検討しましょう。ただし、段ボール箱のまま湿気やすい環境に保管すると、段ボールをねぐらにチャタテムシやゴキブリが繁殖してしまうので注意しましょう。


8.停電にならない限り「使える」冷蔵庫を活用し尽くすこと

大地震や津波では停電も避けられませんが、停電にならずに済むならばやはり冷蔵庫は最高の食料備蓄庫になります。例えば乾物のように、常温保存が可能な食品であっても、電気が切れるぎりぎりまで冷蔵、冷凍しておくことで変質が食い止められます。冷蔵庫内は乾燥しがちである点も見逃せません。また冷凍食品は停電すれば腐るのみですが、乾物であれば冷蔵庫を追い出されてもすぐに腐ることも無く、安心です。


9.備蓄スペースの「衛生」外の汚染に注意すること

例えば、備蓄スペースをこれまで「クローゼット」として使っていた部分に設ける場合、洋服等への害虫防止策として「パラジクロロベンゼン」などを仕込んでいることがあります。しかしこの防虫成分は、頭痛や肝臓障害を引き起こすことが懸念され、形状からお菓子に間違われやすく、子どもの誤食リスクも高いものです。もともと何に使っていたスペースなのかを念頭に置きながら、食料備蓄に当たるようにしましょう。


10.「備蓄」であり「死蔵」ではないことを肝に銘じること

備蓄食料。たくさん購入し、しっかり備蓄するという行為に没頭してしまうと、それで満足感を覚えそれが「食べる」ものであることを忘れてしまいかねません。そもそも備蓄食料とは、溜めてそれっきりというものではなく、少しずつ消費して常に新しいものに入れ替えていくところ、循環性にこそ、その意義があるものです。「死蔵」してしまわないように、仕舞い方にくふうしましょう。せっかくの食べ物を、不要物として処分することの無いように。

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