用意したいもの
- 温湿度計
- 扇風機
- 掃除機
- 消毒用エタノール
1.備蓄スペースは万一の被災を想定して場所を選ぶこと
お住まいの海抜は何メートルですか? 海には近いですか? 近くに川や暗きょはありませんか? 万一の際に、水没してしまう可能性の高い部屋に備蓄スペースを設けても、役立たなければ意味がありません。とはいえ「屋根裏部屋」のように高温になりがちな場所もまた食べ物を置くには不向きです。個々の家庭での落としどころを決めて選定しましょう。
2.備蓄スペースには風通しのいい場所を選ぶこと
ひとえに「カビ防止」には風通しが欠かせません。カビが生えるような場所は、早晩害虫の発生に悩まされることになるからです。コメならコクゾウムシ(もともとのお米についていることが多い)、小麦粉、乾麺(うどん、そうめん)ならチャタテムシの発生を予測しておくべきでしょう。チャタテムシがわくと、追ってダニ類が増えます。そうするとゴキブリもダニ捕食のため集まってきます。いいことはありません。
3.備蓄スペースの温度、湿度のモニターを欠かさないこと
「カビ防止」の一環としてはもう一つ、備蓄スペースの温度や湿度が上がりすぎないようにモニターし続ける必要があります。鉄板の目安は「気温30度以下、湿度60%以下」です。これ以上になってしまう部屋は基本的に、コメ等の備蓄には不向きです。でもペットボトルや缶詰の類いであれば何とかなるでしょう。
4.備蓄スペース周辺は掃除機をまめにかけること
備蓄スペース周辺はまめに掃除をして衛生に気遣いたいものです。「掃除機をかける行為」だけでも空気が動きます。ホコリ等をこうして取り去った後で、タイマーセットした扇風機を数時間回し続けるなどすると、いっそう空気が新鮮になって乾燥しがちになり、良いでしょう。
5.備蓄スペース周辺は消毒用エタノールで拭き掃除すること
これは「冷蔵庫」や「食品庫」といった、日常的に「食料保管」に費やして来たスペースも含めてです。食べ物を扱い、さらには「封を切った」ようなものを置いておく場所というのは予想以上に微細な害虫で汚染されています。定期的に内容を確認しながら、衛生状態の怪しいものは適切に廃棄し、汚染が広がらないように注意。その際には全体を、防カビ防虫効果の高い消毒用エタノールで掃除することが大切です。