神奈川県川崎市
ベースとなる地図から見たい情報を切り替え
川崎市の地図情報、施設情報は「ガイドマップかわさき」にまとめられており、柱状図は「川崎市地質図集」としてまとめられています。川崎市も横浜市同様、地図情報は一元化されており、同じページから用途地域や日影規制等の都市計画情報、道路認定路線一覧図、建築基準法道路種別、下水道台帳などを見ることができます。地図のベースそのものはすべて同じで、見たい内容に応じて地図を切り替えていく方法です。しかし、なぜか、防災情報は多摩区のみ。不思議です。
柱状図は地図上の赤い●をクリック、PDFで表示させますが、地点の説明、調査の詳細、観察記事などはなく、図だけが表示され、いささか、無愛想な感じです。
埼玉県
地形、地盤土壌などが一度に分かる
埼玉県の地盤情報は「埼玉県地理環境情報WebGIS e(エ)~コバトン環境マップ」にまとめられています。この地図では左サイドにあるコンテンツの中から必要な情報を選んで右の地図に表示させるようになっており、柱状図だけでなく、地形分類や土壌分類図、湿地や表層地質など環境に関する様々な情報を重ねて見ることができます。ただし、都市計画やその他の制限などを見ることはできません。
柱状図を見るためには、地図上の緑の●をクリック、左サイドのリザルトの中からファイルのURLをクリックして表示させます。見たいポイントをクリックした時点で表示されるのではないため、やや時間がかかり、分かりにくいかもしれません。
千葉県
地図、住所、キーワードから柱状図検索
千葉県の地盤調査情報は「千葉県地質環境インフォメーションバンク」にまとめられています。トップページから地図、住所、キーワードを入力、地質ボーリング調査位置図を表示、地図上のブルーの●をクリックすれば柱状図が表示されます。都市計画や地形その他の情報はありませんが、その代わり、非常にシンプルで使いやすいのが特徴です。
インフォメーションバンクの概要によると、千葉県の場合、平成3年度から主として県の公共事業に係わる地質ボーリング資料を一元的に収集・整備、平成14年度から公開しているといいます。他の自治体も含め、意外に古くから、公開されている情報が多いわけで、知るつもりになれば、かなりの情報をネットで収集、液状化などの不安を解消することができるはずです。
また、もっと身近な地域での情報を入手したい場合には自治体の建築確認、建築指導などのセクションで柱状図を見せてもらうという手があります。その際には自分が調べたい場所と周囲の土地の高さ、位置関係を事前に現地、地図上で見ておき、見せてもらえる柱状図と大きく異なる場所でないかを調べておく必要があります。また、自治体によって閲覧のみ、コピー可と対応が異なるので、事前に電話問い合わせをしてから足を運ぶようにすると無駄がありません。