100年店ランチ/東京の100年店ランチ

やっこ(うなぎ/浅草/創業寛政年間)(2ページ目)

汗をかきながら「うなぎ」をかき込む。暑い季節には何度か欲しいシーンですね。今回は、浅草で長年支持され続けるうなぎ店「やっこ」をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド

ランチ「うな重」は16時まで

1階はテーブル席、2階はお座敷です。1階は古い洋館のような重厚な空間。創業は江戸ですが、“大正浪漫”風でしょうか。この日は友人と1階でいただくことに。

やっこでは、ランチメニューの「うな重」(2100円)があります(日曜日を除く)。肝吸いではないですが、お吸い物付きで、11時半から16時までと長めのランチタイムもいいですね。

友人はこのうな重を、私は以前ランチのうな重を食べて“その実力”を知っていたので、天ぷら定食(1700円)、柳川定食(1700円)、刺身定食(2000円)と3つの定食メニューの中から、天ぷら定食をオーダーしました。
天ぷら定食

天ぷら定食

私の100年店ランチの対象店は、「2000円(税込2100円)以内で食べられること」を基本条件としています。創業が100年を超えている店の中には、5千円や1万円するような店もありますが、そういった金額は、普通のビジネスマンのランチとして現実離れというか、“日常”ではないですね。「普段は1000円以内、いや、ワンコイン(500円)で食べているけれど、たまには1500円のご褒美ランチを」というようなスタンスでご案内できれば、と思っています。


江戸前正統派を感じるうなぎ

ランチ「うな重」

ランチ「うな重」

同店のうなぎは薄口のタレで仕上げられ、ふっくらした柔らかい焼き上がりで江戸前正統派の装い。通常メニューの価格帯(梅:2310円、桜:3310円、桐:4310円)を考えると、ランチのうな重(2100円)は、お得感があります。土曜日も提供しているので、休日の浅草散策ついでに一杯飲りながらうな重を待つ、なんていうのもいいのではないでしょうか。

うなぎ担当と和食担当の板前職人がいる同店。うなぎ以外のメニューの豊富さも魅力です。この日私がいただいた海老3本に野菜が盛られた天ぷら定食も満足のボリューム。赤だしの味噌汁も個人的に嬉しいところです。

店頭

趣ある店頭

場所柄、観光客や法事客も多く、かつての著名人では、勝海舟やジョン万次郎(中浜万次郎)、夏目漱石なども来店客として名前が挙がる同店。ある程度キャパシティもあり、うなぎ以外も楽しめる浅草でぜひ味方につけたい、そんな一店。

別名“オットセイ将軍”時代の創業店で、まさに“精を付ける”うなぎのランチはいかがでしょう?


■やっこ
住所:東京都台東区浅草1-10-2
TEL:03-3841-9886
営業時間:11:30~21:00
定休日:水曜日(祝日・物日を除く)
地図:Yahoo! 地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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