「例えつっこみ」で要注目芸人に
番組コーナーでフット後藤が取り上げられる場合、彼のつっこみ技に着目することが多いようです。周りの芸人の発言に対して、ジャストタイミングで最適なつっこみを入れる彼のスキルに、同業者サイドからの賞賛が浴びせられる訳です。「○○じゃないんだから」「お前○○か!」などと何かに例えてつっこむ技を、最近は「例えつっこみ」と呼び、芸人トークの中でもよく取り上げられます。手法自体は大昔からあるものですが、誰が名付けたのか絶妙なネーミングだと思います(これに関しては、次回詳しく言及します)。
この一言で、これまで以上にフット後藤のキャラが強まり、注目度も高まったのは間違いないでしょう。というのも、彼の実力は周囲にはひしひしと伝わってくるものの、一般視聴者にはいま一つ判りづらいものがあったからです。
フットボール繋がりで
周囲の芸人が認めることで、ようやく面白さが伝わるというケースは、最近よく目にします。例えば、謎掛けでブレイクしたWコロン・ねづっちは、「アメトーーク」で何度も絶賛されたことで注目を集めましたが、謎掛け自体はそれ以前からやっており、実力を認めてくれる人がどれだけ重要かということが判ります。「芸人トーク」というのは、即興の集団芸でもあり、個人プレーで注目されるより、みんなで面白くなろうという意識が強いようです(狩野英孝が同業者間でいま一つの評価なのは、その辺りが原因かと)。コンビ名に掛けてサッカーに例えれば、シュートだけに注目するのじゃなく、アシストやパス回し、あるいは体制を整えるためのディフェンスまで気にして見るのも、一つの楽しみ方なんじゃないでしょうか。
と、フットボールアワー・後藤輝基について色々書いてきましたが、実は相方ののんちゃん(岩尾望)ももっとテレビで見たいというのが、偽らざる本音だったりします。こちらも何とかならないでしょうか?