20本を無料でダウンロード
早めに購入した人が、損をした気持ちにならないようにということで、無料ソフトがプレゼントされます。
アンバサダーって聞きなれない言葉ですが、大使とか、使節とか、そういう意味があります。簡単に言うと、値下げ前にいち早く購入してくれたユーザーをアンバサダー、つまり親善大使的な扱いとして、特別な待遇をしましょう、というのがアンバサダー・プログラムです。
具体的には、2011年8月10日までに、ニンテンドー3DS用オンラインショップのニンテンドーeショップにアクセスした人をアンバサダーと認定し、ファミコンソフト10本と、ゲームボーイアドバンスソフト10本の無償配信を行う、というものです。
なんとも太っ腹な話に思えますが、ガイドはこのアンバサダー・プログラムにはやや危機感を覚えます。正確には、アンバサダー・プログラムだけでなく、3DS発売以降、任天堂が度々行っている無償にてゲームを配布するやり方に、危うさのようなものを感じています。
3DS発売以来、ゲームを無料で配り続けている任天堂
今回のアンバサダー・プログラムでは、スーパーマリオブラザーズなどの懐かしいソフトが無料で配信されます。
その後、2011年6月にはニンテンドーeショップのサービス開始に伴って、ファミコンソフトのエキサイトバイクを無料配信。続いて、ポケモン立体図鑑BWも無料配信しています。さらに、2011年9月にはゼルダの伝説 4つの剣が、こちらはニンテンドーDSiウェアという形で無料配信される予定です。そこに来てさらにさらに、今回のアンバサダー・プログラムで20本のソフトを無料配信するというわけです。
ゲームを最初から内蔵することでニンテンドー3DSの魅力を知ってもらう、あるいは、無料配信することでニンテンドーeショップに訪れてもらうきっかけを作る、そういう狙いがあることは分かります。3DSを早期に買った人が、値下げで損をしたと思わないように、というユーザーサービスであることも分かります。うまく使えば非常に有効に働く場合もあるでしょう。またガイドも、1ユーザーとしては、ゲームがもらえることそのものについては、素直に嬉しく思いますし、楽しみでもあります。無料でゲームを遊んでもらうことが、全て良くない、ということでは決してありません。
しかし、それにしても量が多いのが気になります。ここまで立て続けに無料でゲームを配り、こういった手法がもし今後定着していったとしたら、ゲームの価値はどうなっていくのだろう、という点について危機感を覚えます。